畑の手入れ

4月4日に室内でポットにトマトのタネをまいてから4ヵ月強が経ちました。5月中旬から畑にタネまきや苗の植え付けした野菜類は順調に育ち、我家の家庭菜園も収穫の最盛期を迎えてます。
6月後半になると畑の作物も大きくなってくるので、トマトの脇芽取り、キュウリとブドウの摘心・誘引、リンゴとナシの剪定(徒長枝の除去)などの手入れをほぼ毎朝夕畑に出てなんやかんやと手をかけています。
2023.8.8
写真中央にミニトマトの赤い実が見えます。ミニトマトの品種 “アイコ” は草丈は2mを超えています。トマトは葉を3枚つけて1つの果房がなります。それを繰り返して草丈を伸ばします。 今はちょうど、最初につけた果房(第一果房)はほとんど収穫を終えて2段目と3段目の果房の収穫をしています。 昔は5段目の果房までが収穫の目安だったのですが、最近は温暖化が原因なのか?、7段目くらいまでは収穫しています。 ミニトマトは花が咲いてから食べごろになる収穫適期まで約45~50日ですので、8月上旬に花が咲くと収穫は9月中旬になります。 最近は9月下旬まで収穫できるので、8月10日頃を目途に花が咲いている果房を残して、その上で摘心しています
2023.8.8
写真手前の作物はエダマメです。 草丈は高いもので1m程になっています。右側の列のエダマメが5月27日に、左側の草丈が低いエダマメが6月2日にタネをまいています。 5月27日にタネをまいたものの収穫は8月20日以降になりそうです。 ちなみにエダマメは花が咲いてから収穫できるまでは30日ほどですので、花は7月20日前後に咲いたことになります。
エダマメの奥に見えるのはブドウです。 我家のブドウは棚ではなく柵で作っています。 今年はこのブドウ(品種;バッファロー、デラウェア)を植えて3年目になるのですが、今春の❊芽かきが少なかったのか、枝葉が混みすぎのようです。 ブドウを栽培している農家さんのブドウ園のように、木漏れ日がさすようなすっきりした葉の出方、混み具合いにはなっていません。 なので、葉をかき分けてブドウの房の探す状況で、房の形を整える整房などの手入れをしていないので、スーパーに売っているような見栄のするブドウができていなくて、房は大小ばらばらで実が詰まってないものになっています。
しかし、昨日、バッファローの実が黒くなっていたので食べてみました。 甘味がのっていました。 収穫が楽しみです。

❊ 芽かきとは、余分な新芽を取り除くことにより貯蔵養分の浪費を防ぎ、新梢の勢いを整えることで房ごとの品質を均等化できる。葉が混みあわない、重ならないことで、風通しの良さを確保して病害虫の発生抑制する。 枝ごと、新梢ごとの生育が均等になり、その後の作業が行いやすくなる。

2023.8.8
写真の作物はキュウリです。 毎年;苗を5本植えているのですが、今年はそのうちの1本の茎が途中で折れて4本で育てています。 キュウリの苗は例年6月上旬に定植するのですが、7月上旬になると草丈が2m程の高さにまで成長するので、その先端を下や横に誘導する整枝や脇芽の摘心などの作業を収穫と並行して行っています。
キュウリの葉は病気に掛かりやすく、7月に入ると下葉から斑点性の病気がつくので病気の蔓延防ぐために早目に酷いものから順次取り除いています。
その手前の畑は何も植わっていません。 そこは7月31日にジャガイモを収穫したところです。 1週間前?に牛糞堆肥を入れて起こしています。 昨日(8月9日)、そこにキャベツの苗(7月3日は種)を植え付け(定植)ました。 お盆の8月15日にハクサイの苗(7月25日は種)の植付けとダイコンのタネをまきを予定しています。

 

 

田んぼ (その2)

暑いですね。 とんでもなく暑いです。 札幌の7月25日(火)~28日(金)の気温を調べると、
月日     平均気温  最高気温  最低気温
7月25日  26.6  29.8  24.8
7月26日  27.7  32.7  24.0
7月27日  27.7  32.9  23.9
7月28日  28.2  33.7  24.4
昼間の最高気温が32~33℃になるのは歓迎なのですが、夜温が25℃と熱帯夜に近い日が続いています。 これは余計です。 夜寝苦しくてなかなか寝付けないです。 今夏のこの暑さはいつまで続くのでしょうか?  夜温さえ20℃近くまで下がってくれるといいのですが・・・。

前回6月18日のブログで投稿したときは、稲の苗も小さく、水面が見えていたのですが、
2023.7.23
その後約1ヵ月強が立ち、ここ最近の暑さも手伝って、稲はぐんぐん成長して草丈も50~60cmになっているようです。 水田は新緑色の絨毯に変身?移り変わりました。 8月に入ると穂に白花が咲く受粉期に入ります。 稲の開花適温は30℃前後で、その時期(開花期)に17℃以下の低温にあうと、受粉できなくて、実らなくなってしまいます。 今夏はおそらく稲にとって良い夏になるのではないでしょうか。
水田の美しさは、たわわに実る稲穂の黄金色もありますが、夏場に青緑色の葉が一様に拡がる景色は、幼いころの記憶がそう思わせるのか?、しみじみと好きです。
2023.7,23
田んぼの、トラクターが1台走れる細い農道を挟んで、その横(奥)に昨年のブログで紹介したタマネギ畑があります。 2023.7.23
5月上旬に苗を植え付けて2ヵ月半。 写真の白っぽくなった部分は根切り作業が終わっています。 早生タイプは収穫時期が近いのでしょう。 その手前に青い葉が横たわっている別の品種のタマネギがあります。 この品種も近々根切作業が行われるのでしょうか  タマネギは収穫時期に入ろうとしています。

 タマネギ(その4) 生育は順調
⇒ タマネギ(その5) 収穫

 

パセリ開花  二年草?多年草?

2023.6.2
上の写真は昨年の春、園芸店で苗を購入して畑に植えたパセリです。毎年、苗を購入して翌春畑起しのときに掘り返して投げていたのですが、今年は花を見ようと残しておきました。 6月上旬までは料理に使っていました。
2023.7.4
6月中旬?ごろになると上の上の写真のように高さが20~30cmのこんもりとした株状のものが四方に茎をぐんぐん伸ばして、草丈は60~70cmになります。 そして、その先に花を咲かせます。
2023.7.4
パセリの花はセリ科特有の小さくて黄緑色を帯びた白い花を平らにたくさんつけ、複散形花序という花の咲き方をします。

左;散形花序、右;複散形花序  Por su crecimientoから画像をお借りしました。

<パセリは2年草?それとも多年草?>
1年草は春に種をまくと夏に花が咲き秋に枯れる植物のことです。 2年草は春~夏にタネをまくと、翌春花を咲かせてタネをつけてから枯れていきます。
それでは、パセリはどうでしょうか?  実際にパセリに花を咲かせてタネをつけた後の姿を見てないのでわからないのですが、ウィキペディアでは二年草、世界の植物(朝日百科)では多年草と書かれています。園芸植物大辞典では二年草または短命な多年草と記されています。 この短命とは数年という意味なのでしょうか?

 

ダイコン  とう立ち

ニンニクを今日(7月2日)収穫したので、隣家におすそわけしました。 そのときに、隣家の主人が、
「ダイコンに花が咲いてね。 これ食べられる?」
と聞くので、
「花が咲いたダイコンは筋が入って硬くなり、美味しくないですよ」
「やっぱりね」
「いつ、タネをまきました?」
「5月8日」
「ダイコンは春早めにタネをまくと、これが出ることがあるんですよ。今年は3~4月は暖かかったのですが、5月中下旬~6月にかけて気温の低い不順な天候の日が多かったので、おそらく、それが原因ですよ」
2023.7.2
写真のダイコンの葉の真ん中から茎がすっーと立ち上がって、その先に白い花が咲いています。 これが※「とう立ち」です。

※とう立ち;通常花を咲かせない葉菜類・根菜類では、開花することを「とう立ち(抽苔)」と言い、その過程で起きる「花芽分化」もセットで含まれています。そのため、花芽分化 = とう立ち と解釈してしまいますが、それぞれ具体的には次の現象のことを指します。
花芽分化とは、植物が栄養成長から生殖成長へ移行する初期段階として、茎頂部でそれまで葉や茎を分化していた部分が、花に分化する現象。
とう立ち(抽苔)とは、栄養成長時には節間が詰まった状態で、葉の展開を続ける植物の短い茎が、花芽分化に伴って急速に伸長する現象。
とう立ちの原因は野菜によってさまざまで、温度の高低や日長の長短が影響してスイッチが入ります。(やまむファームより)
今回のダイコンのとう立ちの原因はタネまき後の低温です。 2023.7.2
ダイコンの花。 アブラナ科特有の4枚の花弁と、花が十字に咲くので十字架植物とも言います。 アブラナ科野菜はダイコンの他に、キャベツ、ハクサイ、ミズナ(京菜)、コマツナ、カブ、ブロッコリー、カリフラワー、チンゲンサイ、ターサイ、ナバナ(菜の花)、クレソンと思いのほか多いです。

<ダイコンのとう立ち>
ダイコンのトウ立ちは、種子が吸水し動き始めた時から低温に感応し、一定期間低温が続くと花茎が伸び出す現象のことですが、一定期間の低温とは一般的に12℃以下を指し、特に敏感なのは5~7℃と言われています。
今回、隣家人は5月8日にタネをまいたと言ってましたが、平均気温(2023.5)(クリックするとグラフが出る)を見ると、5月6日~13日までは平年の気温よりぐっと低い日が多く、これが今回のとう立ちに影響したように思われます。
我家は札幌の郊外にあるので、札幌の中心部より気温が2度くらい低めです。5月上旬には最低気温が5~7℃になる日はよくあるので、この時期にダイコンのタネをまくと、この現象がしばしば現れます。

下の写真は、5月12日にタネをまいたチンゲンサイです。 2023.7.3
15~17株が大きくなったのですが、その内の1株に花が咲きました。

2023.7.3
アブラナ科野菜の特徴である4枚の花弁で十字に咲いています。
もしかして、5月8日前後にタネをまいたら、全株に花が咲いたかもしれません。

田んぼ

地下鉄東豊線の栄町駅で下車し、百合が原公園に向かって東16丁目・屯田通を北に向かって15分程歩くと右手に小面積ながら田んぼがあります。面積は4反(約4,000㎡)くらいでしょうか。 最近の札幌市内ではほとんど見かけないものです。 2023.6.18

田んぼイネの苗は10~20cmに育っていて、北海道の道央地区の田植え時期は5月下旬なので、おそらくこの田んぼもその頃に植えられたのでしょう。
今から40年以上前の昭和50年代には、北区の篠路や清田区の真栄・有明には水田が拡がっていたのを憶えています。その当時、札幌市の水田面積だけで4,000haあったように記憶しています。2020年(令和2年)の農業センサス(政府による農業の実態把握調査)よると、札幌市の経営耕地面積は1,480haで、その内水田面積は103ha(そんなにあるの?)だそうです。
2005年(平成17年)の農業センサスでは、昭和50年の経営耕地面積が6,468haなので、その当時の水田面積が4,000haという数字はそんなに間違ったものでもなさそうです。 政府による水田の転作が始まったのが昭和40年代半ばで、当初は水田を休ませる休田だったのですが、昭和50年代に入ると休田から水田を畑作に換える転作に移行しています。 なので、昭和50年代前半にはまだ少なからず水田が残っていたと思われるからです。

札幌郊外の道路脇で、しかも建物がすぐ傍に立っているような条件の田んぼなのですが、そんな田んぼでもしばらく眺めていると・・・・田んぼの横を流れる水路でメダカなどをタモですくったことや、お祭りの夜などに水路の際に生えているヤナギにホタルが光を放っているのを見つけたときの驚きなど・・・・遠い昔の田んぼに纏わる思い出が頭の中を通り過ぎていきました。

2023.5.16
信州安曇野の水田風景 背景に連なる残雪の山々は北アルプス。