芽吹きです(追記その1)

追記:7月20日
4月初めに芽吹くエゾノワトコ(この地方で、芽吹きが最も早い樹木の一つ)は、太陽の日差しも強くなって暖かくはなってきているけれど、寒さがぶり返すこの時期は、葉を大きくするにはやはり寒く、ゆっくりと成長していきます。
009 エゾニワトコ 藻岩山麓2012.4.30
4月下旬のエゾニワトコです。まだ、葉はそれほど大きくありません。しかし、つぼみはちゃんと膨らみ始めています。
102 エゾニワトコ2012.5.26
それから約1ヶ月後の5月下旬です。すこし黄色味がかった白い花を咲かせます。
025 エゾニワトコ2012.6.3
それから2週間も経たない6月上旬に小さな実をつけています。
025 エゾニワトコ2011.7.22
それから1ヶ月余の7月中旬には、実は赤くなっているのです。
009 エゾニワトコ202.7.14
エゾニワトコは、公園にはほとんど植えられることはありませんが、自然林の残っている大きな公園や郊外の住宅近くの空き地や雑木林には普通に見られる樹です。白い花の写真は、豊平川の河川敷で撮ったものです。
いま、赤い実が付いている樹を見つけたら、それはエゾニワトコです。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 
4月12日木曜日朝7時。春を感じさせる暖かい朝でした。突然の春の朝でした。
朝日に当たったエゾニワトコの芽吹きです。今、芽吹こうとしてます。
020 エゾニワトコ2012.4.12
豊平川河川敷(石山)
これは、昨年の4月24日に森林総合研究所で撮ったエゾニワトコです。
エゾニワトコは、イタヤカエデやオニグルミなどの在来種がまだ硬く芽を閉じているときに、春の気配を感じてつぼみを膨らませ、4月のはじめに芽出しします。北海道の樹木の中では最も早く芽出しする種類ではないでしょうか?
078.jpg2011.4.24
葉裏と葉柄についている白い毛が目にとまります。
079.jpg2011.4.24
昨年の4月30日に、北大植物園で撮ったものです。
048 エゾニワトコ2011.4.30
一瞬、ライラックではないかと思いました。でもやはりこれはエゾニワトコです。花は黄色味を帯びた白色ですが、芽出し時期の花芽は紫色をしているのですね。
山菜・木の実図鑑」(北海道新聞社刊より)
北海道の山菜採りの幕開けは、フキノトウとエゾニワトコです。エゾニワトコは、道端や林の縁に多い低木なので、子供も採ることができ、味もよいので、春一番に山菜採りを楽しめる。しかし、ニワトコの仲間はヨーロッパで下剤にするだけあり、灰汁抜きの悪い芽をたくさん食べると、激しい下痢を起こすので注意が必要。昔から葉、茎を干したものを発汗剤や利尿剤として使っている。

にほんブログ村 写真ブログ 植物・花写真へ
にほんブログ村