樹々は春を待っています(1)

昨年の4月上旬に撮った冬芽の写真です。
場所は、豊平公園と森林総合研究所です。
まだ、つぼみは硬いですが、樹々は早く春が来るのを待っています。
ハウチワカエデ(メイゲツカエデ):カエデ科 
005 ハウチワカエデ2011.4.10
冬芽:芽鱗は普通4対。下部は黄白色の膜質の鱗片に包まれ、鱗片の内側には長い毛が生える。頂芽はふつうできず、枝先に仮頂芽が2個つく。
この写真の冬芽はすでに動き出しおり、芽鱗から白い葉が抜け出しています。
枝が紅紫色で美しい。
トサミズキ:マンサク科
018 トサミズキ 芽と実殻2011.4.9
冬芽:長さ7~11mm 先端はとがり、2個の芽鱗に包まれる。
冬芽の左側にある黒っぽいものは、花殻です。
キレンゲツツジ:ツツジ科
023 キレンゲツツジ2011.4.9
冬芽:花芽は枝の先端につき、長さ8~15mmの長卵形。芽鱗は光沢のある濃赤褐色で、ふちには白い短毛が生える。
花芽の下部に小さな芽が数個見えるますが、それらが葉芽です。
ナニワズ(ナツボウズ):ジンチョウゲ科
010 ナニワズ2011.4.10
ナツボウズの意味は、夏に葉を落として坊主になるということです。
オオカメノキ(ムシカリ):スイカズラ科
021 オオカメノキ2011.4.10
冬芽:秋までは長さ5~15mmの披針形の芽鱗に包まれているが、冬には脱落し、長さ1~2cmの裸芽になり、褐色の星
状毛におおわれている。花芽は球形。
このオオカメノキの冬芽はかわいくて特徴がありますので、すぐ憶えられます。
オヒョウ:ニレ科
048 オヒョウ2011.4.10
冬芽:長さ5~8mmの卵形で暗栗褐色。つやのある芽鱗が5~6個ある。芽鱗のふちには毛がはえる。
この写真では、芽鱗のふちの毛は確認できません。
オオバボダイジュ:シナノキ科
076 オオバボダイジュ2011.4.10
冬芽:長さ5~8mmの卵形~広卵形 芽鱗は赤褐色で2個見え、外側のものは小さく、内側のものは大きい。表面にはやわらかい星状毛が生える。
枝の部分の毛は星状毛のようにも見えますが、芽についてる毛は星状毛には見えません。それで、北海道樹木図鑑を調べてみますと、「細軟毛」、北海道主要樹木図譜では、「軟細毛」と記載されています。星状毛と軟毛の2種の毛が混在しているのでしょうか?。 
シナノキ:シナノキ科
079 シナノキ2011.4.10
シナノキの芽はつるんとしていて、小枝と共に毛はありません。
ケヤキ:ニレ科
094 ケヤキ2011.4.10
冬芽:卵状円錐形で長さ2~4mmと小さく、枝から離れてつく芽鱗は紫褐色で8~10個
枝がジグザグしていますが、これがケヤキの特徴です。
ツルウメモドキ:ニシキギ科
096 ツルウメモドキ 花芽2011.4.10
ツルウメモドキの冬芽は2~4mmの球形で先が少しとがっていますが、、それよりも、その横のというか下側につく葉痕(円形~半円形)が芽に比べて大きく出張っているのが特徴です。
* 冬芽の説明は「樹に咲く花」(山と渓谷社刊)を引用

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