トチノキ (その1)  石山通

トチノキの花が満開です。石山通(国道230号線)の大通~南6条間の中央分離帯に植えられている街路樹トチノキです。電線や建物などの障害物がないため大きく枝葉を広げて、たくさんの花を咲かせています。
右側の高層ビルはロイトン札幌です。
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円山公園や真駒内公園などに行くと、満開のトチノキを見ることが出来ますが、街路樹でこれほどたくさんの花を咲かせるトチノキはそれほど多くありません。
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トチノキは、本州や北海道の南西部に自生しています、高さが20~25mになる落葉高木です。冬芽は茶褐色で形は紡錘形をしており、1~3cmの大型です。表面は樹脂でネバネバしていて、そのつぼみが膨らんで4月下旬~5月上中旬に新芽が展葉すると、5~7枚の葉を車輪状に垂れ下げ、しばらくしてその上に小さな花が寄せ集まった円錐形の花穂(花序)を直立につけます。
枝を横に広げる樹種が多い広葉樹の中で、トチノキは葉のつき方が対生で、しかも頂芽優勢であるため、天に向かって勢いよく伸びる枝のつき方は、その葉の大きさと質量感も伴ってトチノキの力強さと生命力のようなものを感じさせます。
都心部の交通量が多い国道ということで、車の排熱等で周辺より気温が高めになるのでしょう。石山通のトチノキは周辺より芽だし~新葉~新緑~開花が早いようです。
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トチノキの花です。枝先に長さ15cm~25cmの花穂(円錐花序)を直立してつけます。
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拡大写真です。直径1.5cm前後の花をつけます。ほとんどが雄花で、両性花(雌しべと雄しべのある花)は花穂の下部に付くのだそうです。今秋は、実の付く場所の確認が必要です。
001 トチノキ2011.5.26
この写真に写っている花は、どうも全て雄花のようです。
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