カラマツ:山に残る最後の黄葉

今日(11月16 土曜日)の札幌は、11月中旬にしては珍しく暖かい日差しに覆われて、お出かけするには絶好の日和でした。小春日和とは今日のような天候を言うんでしょうね。
※小春日和(こはるびより)とは、晩秋から初冬にかけて、移動性高気圧に覆われた時などの、穏やかで暖かい天候のこと
札幌の街中も郊外も、葉をいつまでも付けている樹々はニセアカシアやプラタナスなど外来種のみで、ハルニレ、イタヤカエデ、ハリギリなど北海道に元々自生している樹々はすっかり葉を落としています。しかし、豊平川沿いの山々を見ると、まだ褐色の葉を付けている樹を見かけます。カラマツです。
002 藻岩山(赤字)2013.11.16
これは、豊平川沿いに面する(北東に面する)藻岩山で、豊平幹線(豊平川沿いに走っている道路)の藻岩橋下流から撮った写真です。茶褐色に黄葉している樹がカラマツです。写真左側の暗い部分は落葉した樹々で,写真右手に深緑色の樹々が、おそらくトドマツと思います。
006 藻岩山(赤字)2013.11.16
これは、上の写真の反対側、南方面から撮ったものです。左側、山の稜線に白い建物が見えます。藻岩山の展望台です。写真下の建物は、藻岩高校と中村記念病院です。
藻岩山の南側も褐色に黄葉する樹々が見えます。カラマツです。上の写真と同じように濃緑色の樹々が見えます。トドマツではないでしょうか。
)009(赤字2013.11.16 写真左、鮮やかな橙色に黄葉している単木もカラマツ
この写真は南区の豊平川に沿って広がる山々で、場所は十五島公園を少し上流に上ったところで撮ったものです。写真中央に2箇所、褐色に黄葉した樹木群があります。カラマツです。
この時期、豊平川およびその支流に沿って車を走らせると、至るところでこのような光景を見ることができます。
夏場に遠くから山を見ていると緑一色でどんな種類の樹が生えているのかわからないのですが、この時期になると、カラマツの黄葉が至る所で目に付きます。
カラマツは、樹高30mに達する、日本で唯一の落葉性の針葉樹です。自生地は、中部~関東地方の山地に点々と自生するものと、宮城県の蔵王山系にわずかに分布するものとがあります。寒さに強いうえ、成長が早く、材の強度が優れ、また、苗木を増やしやすいことから、寒冷地の造林木として、明治時代以降、東北地方から北海道で広く植えられるようになりました。
身近な山々でカラマツ林が至る所で見られることは、札幌周辺の山々は、ほとんどのところで人の手が入っているようで 人間の手のつかない樹林を残している山はほとんどないようです。札幌の中心部からわずか5km程しか離ていないところに、“円山・藻岩山原始林”として天然記念物の区域が指定されている藻岩山は、普段何気なく眺めている山なのですが、その意味で本当に貴重な存在なのでしょうね。

にほんブログ村 写真ブログ 植物・花写真へ
にほんブログ村

クロマツの新芽は白く輝く

普段はほとんど気にも留めていないので、気づかないのです。
たまたま、近所の庭のマツの木を見ると、新芽が白く輝いているのです。
008.jpg2012.3.27
クロマツの新芽ってこんなに白かった?と自分に問いただしました 。近くの造園会社の自分でクロマツを思っているクロマツを再度、見に行きました。
1-001(赤字)2012.3.18
近所の庭のクロマツほど白くはないですが、造園屋さんのクロマツも少し褐色を帯びますが、やはり白っぽいです
図鑑で確認しました。「樹に咲く花」(山と山渓社刊)では冬芽の芽鱗はクロマツは白っぽく、アカマツでは赤いことで区別がつく”と記載されています。 これで安心。やはり、クロマツの新芽は白く輝くのです。
白く輝く部分はマツの新葉を包む芽鱗です。成長したマツ葉の基部に白っぽい薄い膜状のものが包みこんでいますが、あれです。あの薄い膜がマツ葉の芽鱗です。新芽が小さい段階では、その膜が幾重にも重なって白っぽく見えるのです。
ブログランキングに参加しています。
いいな と思っていただいた方は、
下のポッチをリックしていただけるとありがたいです。
にほんブログ村 写真ブログ 植物・花写真へ
にほんブログ村