今冬(2024)3月の気温と雪

今年初めて自転車に乗りました。 歩道にはまだ雪が残っているので、わき見をしてちゃんと下を見て走らないと、雪の固まりに乗り上げてひっくり返りそうになります。 それに、まだ歩車道の清掃が終わっていないので、滑り止めに撒かれた砂と一冬雪の中に埋もれていた得体のしれないごみでタイヤがパンクしそうな感じがして心配でした。 昨年は雪解けが早く、3月半ばには自転車に乗っていたように思います。 それ比べて今年は3月末になってもまだ歩道に雪が残っているので、春の訪れはもう少し先のようです。 東京では28℃まで気温が上がったというのに。

下のグラフは札幌の3月の平均気温をグラフ化したものです。

・タイトル:札幌の3月の平均気温(1877<明治10年;西南の役> ~2024) 札幌管区気象台
・グラフ右端が2024年3月
・左側の目盛りは気温で、-6~+6で、中央が±0
・中段の数値は年で、4年間隔で記載、一番右の数値は2021,その左横は2017

昨年(2023)3月の平均気温が4.9℃で、今年が0.7℃なので、今冬の雪解けが非常に遅く感じるのはわかります。 このグラフでここ10年の3月の平均気温を見ると、2℃以上になった年が多く、今年は久しぶりに寒い3月だったようです。

札幌の150年近くの気温を見ていると、いろいろなことが読み取れます。
・気温は年によって大きくぶれて、2~3℃は当たり前で、6℃前後上下している年もある。
・この150年を大まかに3つに分けると
・1877年~1930年代までは50年間は、気温の振幅が激しい。 平均気温が-6℃近くまで下がる極端に気温の低い年もある。
・1930~1980年までは気温の振幅が少なく、比較的穏やかな50年のように思われる。
・1980~2024年までは、再度気温の振幅は大きくなり、しかも、気温は徐々に高くなっている。

私が札幌市に勤め始めたのが1970代の後半ですが、その当時の3月の平均気温はマイナスという感覚でした。 今、このグラフを見ると1970~80年代は3月の平均気温はマイナスの年が多いので、その感覚は間違ってなかったようです。
そして、1990年に入ると、3月の平均気温が2℃を超える年が出てきて、それ以降、数年置きにそれを繰り返すようになります。 また、この年代から3月の平均気温が0℃を下回る年はほとんどなくなり、平均気温が3~4℃になる年が普通になってきたのです。
今年の3月は、1990年以前なら普通の3月で
「3月末に歩道脇にまだ雪が残っている」
というような不満気な意見は出てくることはなく、当たり前のことだったのです。
来年3月の気温を予想すると、2025年の3月は暖かい月になりそうです。

以下のグラフは、札幌管区気象台の今年度と昨年度の積雪深
札幌管区気象台の積雪深グラフ
赤    ;今年度(2024)
青(破線);昨年度(2023)