四季折々に変化する樹木など植物を観察して樹まぐれに日記を書いています。
初冬のこの時期から気圧配置が西高東低になることが多く、そうするとシベリアからの寒気団が日本列島を覆うようになり、日本海側の地域は低く垂れ込めた雲に覆われる日が多くなります。 今日(12月2日:火曜日)はそんな空で、それにおまけが付いて、強い西風に乗って雪が横に吹き付けています。 幸い、降っている雪の量が少ないので吹雪ではないのですが、天気予報ではこの寒気団はしばらく居座るといっているので、この先1週間くらいの天候が気になります。大雪にならなければいいのですが・・・・・・。
リョウブの冬芽は今年の4月上旬に取り上げているのですが、今回はちょっと面白いものが撮れたので、再度の掲載です。
2014.11.18
褐色の円錐形で枝からぶら下がっているのが果実。 枝先についている白っぽいものが冬芽。
2014.11.30
接近して見ると、冬芽の上に蓑帽子のようなものが乗っかっています。 これは剥がれた芽鱗のようです。 今年の4月上旬に見たときは、このような蓑帽子をつけた冬芽はなかったのです。 おそらく、冬の間に風で吹き飛ばされたのでしょう。
リョウブと同じようにバッコヤナギも冬を前にして芽鱗が剥がれますが、冬芽を乾燥や凍結から守る役目の芽鱗がその目的を果たす前に剥がれては、何のためにあるのでしょうかね?
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札幌は、昼間少し蒸し暑く感じるときもありますが、気温が30℃を超える日はなくなり過しやすくなってきました。夜は窓を開けていては涼しいというより寒く感じるくらいです。やはり、お盆を過ぎると昼間は暑くても夜はぐんと冷えてきます。ナナカマドの実も赤味を帯びてきています。秋はすぐそこです。
今日は、リョウブです。こちらではあまり見慣れない聞きなれない樹です。身近な公園では見かけない樹です。自生地は北海道では道南までで、札幌には元々生えてない樹です。
北大植物園と豊平公園で白い花が咲いているのを見たことがあるのですが、それ以外の公園では・・・・。ところが見つけたのです。真駒内公園で見つけました。五輪通に面する入口横にあります。
樹の大きさは4m前後で、地際から叢生して株状になっています。
2013.7.20
真駒内公園で最初に見つけたのが7月20日、今から約1ヶ月前です。花が咲いていると思ったら、まだ蕾でした。つぼみが白いので、花が咲いていると勘違いしたのです。
2013.8.15
花は枝先から長さ10~20cmの細長い花序を数本出し、こそにたくさんの小さな花を咲かせます。そして、開花は花序の基部から先端部分に向って順次咲いていきます。花序の先端から1/3はまだ蕾、中央部分の1/3が開化中で、基部の1/3は花弁も散って種子ができかけているように、花の咲き方はずいぶんゆっくりなようです。
ということで、このリョウブは、花の咲いている期間、というより花が咲いているように見える期間が1本の樹で1ヶ月以上に渡るのです。夏場の7月中旬~8月下旬まで長い期間、楽しめる樹です。
2013.8.11
これは、豊平公園のリョウブです。バラ園横のツルウメモドキのトンネルアーチ裏手にあります。
涼しげな樹姿で、もっと公園に植えられても良さそうな樹です。本州では10mにもなる樹もあるようですが、札幌ではそれほど大きくならないでこじんまりとまとまるようです。
<余談:樹肌>
2013.6.30
これは、リョウブの樹肌です。プラタナスのように樹肌の薄い片がはがれ斑模様になります。樹肌の色合いと斑模様はナツツバキとよく似ています。
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