春を告げる樹の花(その3)

「白樺 青空 南風 こぶし咲く・・・・・・・」千 昌夫が歌っている「北国の春」の切り出し部分です。東北地方の4月上旬頃なのでしょうか? 札幌ではコブシの白い花が咲くのは4月下旬です。 ゴールデンウィークの頃に澄みきった青空が拡がる下で郊外をドライブすると、まだ枯れ木の山肌の中に所々に白いものを見つけます。コブシの花です。このコブシの白い花を見ると春を感じます。春を告げる林の代表者です。(しかし、今年は、4月末から25℃前後の暑いくらいの日々が続いています。春を通り越して初夏の陽気です。本来ならこの時期にコブシを取り上げてもなんら違和感はないのですが、今年のこの気候では、少しためらいを感じます。)
239-001.jpg2012.4.29
真駒内の曙公園にあるコブシです。樹齢は定かではありませんが、樹高は10~12m、目通り幹径は約70cmの老大木です。
064 キタコブシ20124.29
開花したばかりのコブシです。花弁が6枚のように見えますが、各樹木図鑑でそれぞれ異なる書き方をしています。
①北海道主要樹木図譜 : がく片は3個でへら形、長さ6cm、幅3.5cm。花弁は3個でがく片とほとんど同じ
②北海道樹木図鑑   : 花弁6枚
③樹に咲く花      : 外側の花被片は3個は広線形で小さく、内側の6個は大きくて花弁状
コブシの花は樹上高いところで咲く樹が多く、花を手に取って見る機会はなかなかありません。今、花の盛りですので、適当な樹を探して、この機会にしっかり観察したいと思います。観察できれば追記します。
このコブシは、真駒内公園内にあります。背後に白いビルが並んで見えますが、国道453号線(旧支笏湖線)沿いの建物です。写真に映ってないですが、左手に五輪通が走っています。
087 キタコブシ2011.5.5
コブシの右手にある樹はオニグルミです。樹高は10~15mです。なかなかりっぱなコブシです。
コブシの花は、このような澄みきった抜けるような青空を背景に撮ると、コブシの白が輝きます。春の訪れを感じるには、コブシの花と青空はセットなのです。
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