令和5年(2023)の夏 極暑

ステータス

令和5年(2023)の夏 極暑

今年の夏の暑さは、常とは異なる「異常」を通り越して、普通の感覚では考えられない意外なことの意味を持つ「とんでもない」暑さです。 私の生まれは福井県の若狭地方なのですが、昨夜(8月26日)9時過ぎの気温が26℃に対し、札幌は27℃ありました。西日本の夜温より札幌の夜温の方が高かったのです。窓を開けて寝たいのですが物騒なのでやはり閉めます。 じっとしていても額、首筋から体全体に汗がじっとりにじみ出てきます。 エアコンのない我家では寝苦しいはずです。


上のグラフは、札幌の令和5年(2023)と平成6年(1994)、過去30年間(1991~2010)の平均気温を比較したものです。 期間は7月1日~8月25日です。 なぜ平成6年(1994)なのか?というと、この年は札幌管区気象台が気象観測を始めて以来の36.2℃の最高気温を記録した年だったからです。 今夏の8月23日はその記録を29年ぶりに破って、36.3℃を記録しています。

このグラフの折れ線は最高気温ではなく平均気温です。 青線が令和5年、赤線が平成6年、灰色が過去30年間の平均気温です。過去30年間の平均気温と最高気温の差は4.1℃(最高気温;26.4℃、平均気温;22.3℃)なので、最高気温は平均気温より4~5℃高いと考えればいいのではないでしょうか。 このグラフでその日の平均気温が30℃なら最高気温が34~35℃あると思ってください。

今夏の暑さが「とんでもない」のは、平成6年(1994)は8月7日に最高気温36.2℃を記録していますが、その後は気温は低下して、平均気温が25℃を上回る日が1日あるくらいで、22~23℃に落ち着いています。 それに反して今夏は、7月下旬に最高気温が35℃前後になった後、8月10日辺りから暑さがぶり返し、平均気温が25~30℃前後をうろちょろしています。 このことは最高気温が30~35℃前後になっていて、その暑さにうんざりしたところです。さらに8月下旬に平均気温が30℃を越える日が出てきて、夜温も熱帯夜の日が続いています(過去30年間の平均気温の22.3℃と最低気温の19.1℃の差は3..2℃。)。 うんざりする暑さが約1ヵ月続いたのです。  令和5年の夏は、現在札幌に住んでいる全ての人が経験したことのない極暑だったのです。
しかし、この暑さも昨日(8月26日)がピークのようで、これからは最低気温も20℃辺りに近づくので、過ごしやすくなるようです。
それにしても、今夏のとんでもない暑さを経験すると、我家にもエアコンが必要かなと考えてしまいます。

 

 

冬至

12月22日は冬至です。 1年の内で昼間の時間(日の出から日の入りまで)が最も短い日です。
とは言っても、日の入りの最も早い日と日の出の最も遅い日はずれていて、日の入りの最も早い日は12月9日で、日の出の最も遅い日は1月の3日か4日です。約1ヵ月弱のずれがあるのです。
国立天文台によると、札幌の日の入りが最も遅い日は12月3日~15日までの13日間で、時刻は16時ちょうど、日の出は12月30日~翌年の1月8日の10日間で時刻は7時6分です。
先ほど述べた日の入りの最も早い日12月9日は、横軸を月日、縦軸を時刻 のグラフで描くとお椀を逆さまにした形の放物線の一番てっぺんのところで、日の出の最も遅い日1月3日か4日は、放物線の一番底ということになります。
ちなみに、日の入りと日の出は地平線または水平線に対してどのような状態になったときのことを言うのかご存じですか?
日の入りは太陽の下の部分が地平線または水平線に接する瞬間?、太陽が完全に沈んでしまった瞬間? それとも太陽の中心が地平線又は水平線にかかったとき?、日の出は地平線または水平線から太陽光線が出た瞬間?それとも太陽の下の部分が水平線から離れる瞬間? それとも中心線?
答えは以下のようです。

webページ「サン・アースくん」より
⇒ http://edq40134.html.xdomain.jp/a-su/

日の出は太陽が地平線から顔を出した瞬間、日の入りは太陽が完全に沈み切った瞬間のことのようです。
ちなみに、太陽に日の出日の入りがあるように、月にも月の出月の入りがあります。 ところが、月の出月の入りは日の出日の入りと違って、月の中心線がそれにあたるようです。 その理由は、日の出日の入りは太陽光線のあるなしで決めていますが、月は満月、三日月、新月というように形が変わり、月の光では判断できないため、中心線ということになっているようです。

それにしても、この頃の夜が明けるのが遅いこと。 いつも6時には目が覚めているのですが、外は真っ暗です。 2か月前の10月下旬~11月上旬にかけて日が暮れるのが早いと思ったのですが、この頃は暗い気分で夜が明けるのが遅いことを実感します。これからしばらく、1月下旬まで我慢の季節です。

 

 

 

暖秋

今日は寒かったです。 北海道の上空で暖気が追い出されて、突然シベリアから寒気が押し入ってきた感じです。 札幌は11月17日から冬に入ったようです。 ニット帽、ネックウォーマー、厚手の手袋、靴下は2枚はくという厳寒期体制の服装で街中を自転車で走ってきました。

今秋は暖かかったという印象を持っています。
    2018.11.8               2018.11.10
左の写真はキンレンカ(ナスタチュウム)、右はカタバミ。 両種とも夏の間咲き続ける花ですが、11月上旬のこの時期に最盛期の咲き方ではないにしても、やっと寒さに耐えて咲いているのではなく、それなりにきれいに咲いているのです。 11月上旬に街中で、これらの花に出会うと、「今年の秋は暖かかったんだ」と再認識します。

暖秋という言葉があります。 あまり聞きなれない言葉ですが、検索でこの単語を打つと、weblio辞書で以下のように説明しています。

暖秋(だんしゅう)とは平年1981 – 2010年の平均)に比べて気温の高いのことである。気象庁による3階級表現で9 – 11月の平均気温が「高い」に該当した場合の秋をいう(階級表現に関しては外部リンクも参照のこと)。近年での全国的な暖秋は特に11月を中心に顕著な高温となった2011年など。 

長期予報で「平年並み」、「高い」、「低い」などの用語を使いますが、これは過去30年間の各月の平均気温を順番に並べて、1~10番目までが「低い」、11番目~20番目までが「平年並み」、21番目~30番目を「高い」、と3つに分けて、それを基に計算して出されたもで、これを3階級表現というそうです。

それで、今秋、2018年10月の気温がどれぐらい高かったのか?を札幌管区気象台のデータを用いて調べてみました。

年度      10月の平均気温(過去30年間)
1981    11.0°
1982    12.5
1983     9.7
1984    10.3
1985    10.9
1986     8.9
1987    11.9
1988    10.9
1989    11.8
1990    13.0
1991    12.7
1992    11.6
1993    11.5
1994    12.4
1995    13.1
1996    11.5
1997    10.8
1998    13.2
1999    11.9
2000    11.6
2001    12.1
2002    12.0
2003    11.6
2004    12.5
2005    13.2
2006    11.7
2007    11.7
2008    12.9
2009    12.5
2010    12.2

札幌の10月の過去30年間の平均気温は、11.8°です。 ちなみに、1981~1990年の10年間の平均は11.1°、1991~2000年は12.0°、2001~2010年は12.2°です。 10年単位で見ると、気温の上昇、温暖化は進んでいるようです。

これを、低い順に並べてみると、

年度      10月の平均気温   気温差(10月の平均気温 ー 平均気温)
「低い」グループ
1986     8.9°         ー2.2°
1983     9.7          ー2.1
1984    10.3          ー1.5
1997    10.8       ー1.0
1985    10.9       ー0.9
1988    10.9       ー0.9
1981    11.0       ー0.8
1993    11.5       ー0.3
1996    11.5       ー0.3
1992    11.6       ー0.2

「平年並み」のグループ
2000    11.6       ー0.2
2003    11.6       ー0.2
2006    11.7       ー0.1
2007    11.7       ー0.1
1989    11.8       ± 0.0
1987    11.9       +0.1
1999    11.9       +0.1
2002    12.0       +0.2
2001    12.1       +0.3
2010    12.2       +0.4

「高い」グループ
1994    12.4       +0.6
1982    12.5       +0.7
2004    12.5       +0.7
2009    12.5       +0.7
1991    12.7       +0.9
2008    12.9       +1.1
1990    13.0       +1.2
1995    13.1       +1.3
1998    13.2       +1.4
2005    13.2       +1.4

上述の数値から
札幌の10月の「低い」、「平年並み」、「高い」は、過去30年間の10月の平均気温(11.8°)に、3グループ(「低い」[平年並み」「高い」)のそれぞれの気温差(最高と最低)を足した数値の範囲になります。

具体的には
「低い」 11.8 + -2.2 = 9.6、 11.8 + -0.2 = 11.6 となるので、 10月の「低い」は11.6°以下が「低い」と判断するのでしょう。

以下同様に計算してまとめると
「低い」  = 11.6°以下
「平年並み」= 11.6°~12.2°
「高い」  = 12.3°以上

となります。

今年(2018年)の10月の平均気温は13.0°ですので、「高い」グループに属します。
札幌管区気象台の観測データは1877年(142年分)からありますが、10月の平均気温が13.0°を越えた年は、1990年:13.0°、1998年:13.2℃、2005年:13.2°、2012年:13.0°の4回あり、これを見ると、今年の10月はかなりの暖秋であったことは確かなようです。

上述の計算は以下のサイトを参考にしています。
https://weathernews.jp/s/topics/201811/120075/

 

 

 

 

この寒さは何なのか?

札幌に来て40年以上経つのですが、今年のこの時期の寒さは初めての経験です。 一昨日から簡易ストーブで部屋を温めています。 これも初めての経験です。
今日(6月14日)は、樹木を調査する外の仕事だったので、この寒さを考慮して股引きをはいて出かけました。 それは正解だったのですが、北風が強くて、防寒着というかウィンドブレーカーを持っていかなかったために、寒くて寒くて途中で仕事を辞めようかと思うぐらいでした。

気象庁のホームページで札幌の気温を調べてみると、
2018年6月  過去30年の6月の日ごとの平均気温  過去30年の4月

8日   14.1℃    15.7℃             11.3℃
9日   11.7℃    15.9℃             11.4℃
10日  12.5℃    16.0℃             11.6℃
11日  14.1℃    16.1℃             11.7℃
12日  12.1℃    16.2℃             11.8℃
13日   9.4℃    16.4℃             12.0℃
14日  10.0℃※   16.5℃             12.1℃

上述は過去1週間の日ごとの平均気温です。
全ての日で過去30年間の平均気温を下回っています。それも、1度や2度ではなく1週間の平均で、5.8℃も低いのです。 13日と14日は4月の平均気温より低いのです。 4月中旬といえば、街中からほほとんどの雪がやっと消える時期です。 本当に寒いはずです。

6月上旬にキュウリ、スイカ、ピーマンなどを定植しました。 定植直後は真夏を思わせる暑さだったので、「今年はいい夏になる。 作物も順調に育つだろう」と思ったのもつかの間、この寒さです。 これが作物の苗に悪い影響を与えなければと思っています。
大陸(シベリア)の寒気団が北海道へやってきたのですが、なぜここまで寒くなるのか?、その原因を知りたいものです。

今年の5月~6月の気候は、寒暖の差が激しいようです。 極端に暑い日が何日か続いた後に、極端に寒い日が何日か続きます。 その繰り返しで今日まで来ています。おそらく、今後このパターンを繰り返す可能性が高いように思います。 今夏も例年なみの夏?、普通の夏?であるといいのですが・・・・・・。

※ 14日の気温、10.0℃は、ヤフーの天気予報、札幌の9時のもの。

札幌は真冬に  -2.5℃

昨日(土曜日) 、いつもと変わらない景色を見ながら車を運転してプールに行って泳いできました。 快い疲れのためか、10時過ぎに床につき、目覚めたのが5時半。 カーテンを開けると、屋根には雪が積もっています。 10cmほど積もったのでしょうか? 温度計を外に出して測ると-2.5℃。 意外に寒くない。 寒さのピークは明朝のようです。
2017.11.19
朝の散歩に出かけました。 空は雲のない、早朝のためか白味を帯びた青空で、空気はピンと冷たいです。 家々の屋根、車の走った跡、道端の雪の重みで垂れた草、通り沿いに見える庭々の樹々、全て真っ白です。

「まだしなくてもいいのに、明後日には雨が降ると天気予報で言っているのに 」 と思いつつ、玄関前の雪を除けている人を横目に見ながら通り過ぎて、しばらく歩いていると、仕事でしょうか、それともスキーにでも出かけるのでしょうか、日曜日の早朝なのに車の屋根に積もった雪を除ける人が見えます。
昨日までとは違う景色が拡がっています。 雪の季節が始まりました。
2017.11.19
晴れた早朝の樹々。 青空を背景にその細枝の先まで白綿の積もった樹姿は、まぶしくきれいです。 自然が織り成す芸術作品のようです。
気温が上る午後には、依然と変わらない冬枯れの樹姿に戻ります。