春紅葉  藻岩山

札幌は5月に入ってからはっきりしない天候が続いていたのですが、昨日(5月12日)は、雲一つない快晴、五月晴れでした。
エゾヤマザクラは葉桜になってヤエザクラが咲き始めるころ、公園や庭先には草花がきれいに咲き誇るころ、ちょうどこの頃に、多くの樹木がつぼみが膨らんで新葉を拡げる時期に当たります。
2018.5.12
写真は、豊平川にかかる藻岩橋を渡り、国道230号線を横切ったところ(南35条西11丁目)、藻岩山スキー場へ向かう道路から撮っています。
新緑が美しいです。 黄色味を帯びた樹はイタヤカエデでしょうか? 少し赤味を帯びた樹はアカイタヤでしょうか? 写真中央のこんもりと丸い樹形の樹はカツラでしょうか、4月中下旬ころは、開花と新芽で薄赤く染まるのですが、展葉してくると美しい鮮緑に変わってきます。
まだ褐色で新葉の出ていない部分は、ミズナラなど芽出しの遅い樹なのでしょう。
2018.5.12
写真は、豊平川の堤防(豊平川通)のミュンヘン大橋と藻岩橋の中間あたりから撮っています。
写真下側、新緑が横に並んで見えるのは、豊平川の河床に生えているヤナギ類です。
目を山に転じると、藻岩山の裾野は緑が少し濃くなってきています。 それが山の斜面を上がっていくにつれて褐色の部分が多くなり、頂上付近は新芽が展葉するかどうかの時期のようです。
藻岩山斜面中央の山肌は、褐色~黄色~黄緑~緑と秋の紅葉を思わせます。
秋の紅葉、その色合いは鮮明さ・艶やかさですが、それに対し、この時期のものはパステル調です。 この何とも言えない柔らかさ?、透き通るような新鮮さ?は、秋の紅葉と同じくらいに引き付けられる色合い、景色です。

<余談>
「春紅葉:はるもみじ」という造語?単語?熟語?は、私が30年以上前に買った「広辞苑」や「北海道大百科事典」には載っていません。 ヤフーの辞書検索でも載っていないので、おそらく最近できた言葉なのでしょう。
ウェブページで調べると、
春紅葉とは、秋に気温が急激に下がることによって葉が色付く紅葉とは異なり、春の短い新緑時期にだけ起きる自然現象。光合成が本格化するまでは葉緑素が十分でないため、緑色がまだ薄く、木が持つ元来の色素(赤や黄)が見えてしまう現象のことで、新緑の中に赤や黄色に色づいた木々が混じり合った情景を「春紅葉」[はるこうよう]と呼んでいる。北海道 感動の瞬間100選)
と書かれています。