冬囲い(その11) 北海道庁

2018.11.22
赤レンガ庁舎正面の冬囲い。 ドウダンツツジの竹囲いとイチイ(オンコ)のこも巻。 背後にある建物、右手が北海道庁、左手の白っぽいものが北海道警察本部
2018.11.22
赤レンガ庁舎の周囲には、イチイ(オンコ)の段づくりが植えられていて、それら全てに雪吊が施されています。

2018.11.22
イチイ(オンコ)の刈り込みにこも巻。 赤レンガ庁舎正面のオンコは株の大きさに違いがあるため、こも巻きにばらつきががありますが、こちらを見ると、こもの切れ目、こもの併せ目が揃っていて、見た目の統一感があります。
昔ながらのこも巻を見慣れているせいもありますが、最近多くなっているブルーやグリーンの防風網による安っぽい冬囲いに比べ、こもの持つ色合いや暖かさ、落ち着き感は雪景色に合っているように思えるのですが・・・・・・。

2018.11.22
写真を撮りに行った日に、ちょうど雪吊の作業中でした。

 

 

 

冬囲い(その10) 

札幌に初雪。 札幌管区気象台が統計を取り始めてから最も遅い初雪で、128年前の1890年(明治23年)11月20日に記録したものと並ぶのだそうです。
暖かかった秋に最も遅い初雪。 これだけを見ると地球は温暖化しているように思えます。 しかし、今年は太陽の黒点の出方が極端に少なくなっているそうで、、来年以降もこの傾向が続くとのことです。 黒点の数が少ないのは太陽の活動が弱まっていて、これは地球が寒冷化すると唱える学者さんたちの大きな根拠となっているそうです。 地球は温暖化?それとも寒冷化? どちらに向かっているのでしょうか?

 

2017.11
赤レンガレラス(道庁前イチョウ並木南側)の西側通路の植込み。 4株程を1組にして根曲竹でまとめる。 大抵の冬囲いはこれでおしまいなのですが、ここの冬囲いは、ドウダンツツジを縛った縄を根曲竹の頂点まで巻き上げている。 この巻き上げがちょっとしたアクセントになっていて、赤レンガの植込みに紅葉したドウダンツツジ、赤づくしに白い雪、 札幌都心部歩道の冬景色に彩りを添えている。

2017.11
グランドホテル(中央区北1条西4丁目)西側の冬囲い(雪吊り)。 晒竹で三角錐をつくり、 その頂点から縄を落しイチイ(オンコ)の枝に結ぶ。

2018.11.17
普段見かけるアジサイの冬囲いは、縄で縛るだけのものですが、ここの冬囲いは、縄で縛ったアジサイが雪で倒れないように、株の中心に晒竹を立てて、雪吊りのように
縄で引っ張っている。
2018.11.17
近頃、こも・むしろを使った冬囲いはあまり見かけなくなったのですが、ここでは使っているので、その下に隠れいている樹木は何か?と思って見ると、クサツゲのようです。 高さが40cmほどに四角く刈り込んだクサツゲは、やはり、雪の重みで形が崩れるのでしょうか。
ちなみに、一番奥の赤色の四角い刈込はドウダンツツジ、手前の緑色のグランドカバーはヤナギバシャリントウ。

冬囲い(その9) 手作り

11月に入ると家の周りの片付けや庭木の冬囲い、来シーズンのための家庭菜園の土づくりなど冬支度を含めて、この時期の一連の作業を行います。  夏に剪定して庭の片隅に放っておいた果樹の枝を細かく切って畑に戻したり、公園にある落葉堆積場から落葉をもらってきて畑に鋤き込んだりと、夏場、我家の食卓を豊かにしてくれた畑の土づくりをします。 また、家庭菜園で使っていた育苗箱やポットなど細々とした道具や資材、肥料などを整理して物入れに保管します。
庭の冬囲いは、以前は根曲竹にこも・むしろを巻いていたのですが、多くの樹木を整理して少なくなったこともあるのですが、むしろは保管するのにかさばることと、冬囲い自体に手間がかかって面倒なことなどの理由で、いまではほとんど冬囲いをしまくなりました。 雪の重みで折れしそうな枝を縄でしばる程度です。

ご近所さんの冬囲いも以前は防寒用に菰(こも)を巻いている庭木を多く見かけたのですが、最近では、それがグリーンやブルーの防風用ネットに変ってきています。 やはり、取り扱いやすさ、保管場所、価格の点で、こも・むしろよりも優れているのでしょうね。

今回は、街で見かけた、一風変った手作り冬囲いです。 2018.11.13
板材、垂木(たるき)、コンパネなど木材を使った冬囲い。

  2018.11.13
左はイチイの冬囲い。 頑丈に出来ています。 右はツツジの雪囲い。 雪囲いはホーマックなどホームセンターに売っていますが、これは手作り?。 これぐらい頑丈に冬囲いしてもらうと、庭木も安心して冬を越せるのではないでしょうか。 2017.11.29
写真は、玄関横のちょっとしたスペースに植えられている3本のドウダンツツジ。
これを囲っている資材は、風呂場に敷く、ところどころ穴の開いたマットレスを薄くしたようなもの。 これはなんて言うのでしょうか?

小振りのドウダンツツジで壁際に植えられています。 雪の重みで枝が折れることもないと思われるので、本来は必要ないものなのでしょうが、家主さんは心配で冬囲いをしたのでしょう。 それにしても、春先、蒸れないのでしょうかね?

 

 

 

冬囲い (その8)

2017.11.16
大通西12丁目の花壇。 バラの冬囲い。
写真手前の冬囲いは縄で縛るだけのもの。
奥の方に、緑色の三角錐状のものが見えます。 これもバラの冬囲い。
2017.11.16
良く見ると、縄で縛ってからグリーンの網で囲っています。 網が開かないように、ゴムで結んでいます。
2017.11.16
輪っか状のゴムの一方の端にフックを、もう片方はT型になっていて、それを予め網に引っ掛けておくようです。 作業は縄で縛ったバラの上からグリーンの網を回し、フックで引っ掛けるようです。
フックの付いたゴムは購入したものでしょうが、グリーンの網は大きなものを買ってきて、それを適当な大きさに切って使用しているようです。
ウェブページで見ると、この大通12丁目の冬囲いはボランティアの方々の作業のようで、小さめの株に、このグリーンの網を使っているとのことです。

2017.11.16
中央区北1条西11丁目 ホテルロイトン札幌の外構の冬囲い。
樹木はイチイ(オンコ)。 樹高は4m弱、地際の葉張りは2m程。
三角錐の帽子がアクセントになっておもしろいです。
2017.11.16
通常、円錐状に刈り込んだイチイの冬囲いは、1本の晒竹を数本組み合わせて円錐形を作るのですが、ここのイチイは大きいため、長さ1mくらいの晒竹を地面に打ち込み、それに長い方の晒竹を縄で2ヵ所結束して三角錐をつくっています。

2017.11.16
手前の緑色はクサツゲ。 背後の赤色はドウダンツツジ。 クサツゲの冬囲いは、草丈の真中辺りに晒竹を横に通し、クサツゲの株を結わえて道路側に結び目を見せるように竹に固定しています。 それが何気ないアクセントになっています。
背後のドウダンツツジも晒竹を1本横に通してそれぞれのドウダンツツジをそれに結わえています。
歩道の黄色の点字ブロック、灰色の仕切り石、緑色のクサツゲと横に伸びる晒竹、ドウダンツツジと横に伸びる晒竹、ガラスの枠線、 それらの平行して走る横線が統一的で、すっきりした景観を造っています。

 

 

冬囲い (その7)

1週間前くらいでしょうか、テレビで大通公園の樹木や公園施設の冬囲いが始まったことを伝えていました。 北海道では、10月は東からの移動性高気圧に覆われる時期と、シベリアからの寒気が入ってくる時期が交互にやってくるのですが、11月に入ると、シベリアからの寒気に覆われることが多くなります。 真冬と同じく、どんよりとした空と雨若しくは雪が降ってきます。11月はもう本格的な冬の始まる時期です。

11月上旬から雪の積もる12上中旬まで、札幌市内の公園、個人の庭、都心部のビルの外構植栽などで冬囲い真最中です。
2016.4.10
豊平区のとある立派なお庭の冬囲い。 雪吊りはマツ類とイチイ(オンコ)。

2016.4.24
大通地区官庁街の外構冬囲い。
焼き丸太で50~60cmの高さで四方に杭を打ち、それに晒竹を回して、縄で縛ったツツジ類を、その晒竹に結わえる。 これで、融雪時の枝折れを防止。
それにしても、ハルニレから斜め下に伸びて晒竹に結ばれている縄は何なんでしょうね? 晒竹が雪の重みで下にずり落ちないようにするためのもの?、それとも見た目を良くするための装飾? それだったら、もう少し高い位置で結び、縦長の円錐形状にすべき?
2016.3.29
この仕事は造園業者さんの仕事でしょうね。 刈り込みのイチイの枝折れ防止だけを考慮するならこれで十分なんでしょう。 それぞれを晒竹で囲う手間よりずっと少なくて済むようです。
歩道との境界に石山軟石の塀があるので、冬囲いは無くても済むように思います。
2016.4.21
この頃、個人の庭でよく見かけるネットでの冬囲い。 公共施設の冬囲いでも、これが使われるようになってきました。 こも(むしろ)より長く使えるからでしょうかね。 それとも、単価?(こもよりネットのほうが安い)、保管に場所をとらない?
こもによる冬囲いに見慣れているせいか、このネットには違和感を持ってしまいます。
2016.11.17
塀際に植えられた株物はヨドガワツツジ。 歩道とマンションの間にあるちょっとした斜面。 この部分はマンション用地?、それとも、道路用地? 冬囲いの仕方、歩道との境界に園芸用ブロックを使っているところから、どうも、マンション用地のような感じがします。
本題、この冬囲いを取り上げた理由は、背の低い二脚鳥居支柱状のもの。
これは一体なんのために設けられているのでしょうか? おそらく、融雪時、歩道除雪でブロック塀側に寄せられて堆積した雪の重みで、ヨドガワツツジが歩道側に押し倒されないようにするためのも?、と思ったのですが、どうでしょう? 2016.11.14
ツルバラの冬囲い。 一見、乱雑な仕事に見えますが、よく見ると、意外と手が込んでいるのです。 黒い格子状フェンスに、園芸用のグリーンポールを斜めに据えて、それらにツルを結わえているのです。 もう少し美的にと思ったりもするのですが、難しいのでしょうね。
2016.7.5
7月にはこんなにきれいに咲いています。