小金湯さくらの森公園  さくら開花状況

街中のサクラは満開を過ぎて散り始めています。場所によってはすでに葉ざくらになっているところもあるのでしょう。
5月9日に小金湯さくらの森公園に行ってきました。 しかし、まだ、「花見に行く」「サクラを見に行く」ほどにはサクラは咲いていませんでした。 2022.5.9
ビジターセンターから南側方面を撮影 中央の白い部分は中央園路。 写真右側に白く咲いているのはソメイヨシノ。 中央の赤っぽい樹木はエゾヤマザクラ。

それ以前の5月2日と5月6日にも行ってきたのですが、ソメイヨシノが満開近くになっていました。 しかし、エゾヤマザクラは本当にチラホラと咲いている程度でした。 札幌では通常、ソメイヨシノはエゾヤマザクラに比べて開花は少し遅い、1週間弱?遅いので、小金湯のさくらは少し様子が違うのかな?  と違和感を持ちながら帰ってきたのです。 しかし、5月9日に再再度行ってい見ても、やはりエゾヤマザはまったくと言っていいほど咲いておらす、赤い新芽が美しい葉ザクラでした。エゾヤマザクラはほとんど開花しなかったのです。 今春開花するはずの花芽がなかったのです。
その原因を探ると、昨年の夏は6月中旬から8月上旬にかけて全く雨が降らない異常な年だったのですが、この時期は植物にとって一番成長の盛んなときで、花芽を形成するのにも同様に重要な時期なのです。 なので、そのことが花芽形成の阻害要因になったのではないか?、そんなことを想起しました。とは言っても、街中のサクラは例年通り開花している?ので、それらしき本当の理由・原因は判りません。
今夏は適当に雨が降る普通の年であることを願ってます。 そうしたら、少しは花見に行きたい公園に近づくように思うのです。
2022.5.9
ソメイヨシノの開花
2022.5.9
エゾヤマザクラはほとんど花芽を持っていなかった。

 

 

 

 

小金湯さくらの森 樹木調査報告書(本編)

樹木調査報告書(本編)は、同公園の指定管理者である横浜植木㈱北海道支店に提出したものです。
内容は、以下の4項目について検討しています。
①樹木長、②季節別観察と考察、③課題と方策、④管理について

[pdf-embedder url=”http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2022/04/f76d25bb8d4964b43d011eb5b5b03ca8.pdf” title=”最終版 小金湯さくらの森公園の現状と課題(豊平公園)”]

 

植栽平面図
[pdf-embedder url=”http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2022/04/blockplanting-plan.pdf” title=”blockplanting plan”]
①〜⑳がブロック別番号
・図面の右が北側で、反対の南側はなだらかな斜面から山の裾野に至る
・北側は国道230号沿いに位置し、ビジターセンター()や駐車場(

施設がある

下表1~6の項目の意味
・年度:植栽年度
・場所:平面図のブロックNo
・規格:H=高さ、C=幹周、W=葉張 単位;m
・樹勢:〇=健全、△=健全でない、✕=枯死

表ー1 エゾヤマザクラの公園全体の植栽本数
[pdf-embedder url=”http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2022/04/dcf1ddf52b4d8be5a7ba1465e28bbe63.pdf” title=”表1樹種別植栽年度・場所・本数(最終版)”]

表1ー2 サトザクラの公園全体の植栽本数
[pdf-embedder url=”http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2022/04/5a9c677e0b273f67c0d7ba7833c21efe.pdf” title=”表1-2樹種別植栽年度・場所・本数(最終版)”]

表ー2 エゾヤマザクラの工事での植栽本数
[pdf-embedder url=”http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2022/04/0bdba9ec9316df96c3ec7a2926f74254.pdf” title=”表2樹種別植栽年度・場所・本数(最終版)”]

表ー3 エゾヤマザクラ(工事)の年度別本数
[pdf-embedder url=”http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2022/04/c85ddbabd33d74feb38b2be5a4f07bbc.pdf” title=”表3樹種別植栽年度・場所・本数(最終版)”]

表ー4 エゾヤマザクラ(工事)の規格別本数
[pdf-embedder url=”http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2022/04/3f8e40ee75c72d3ddb81e19c6ba6b84c.pdf” title=”表4樹種別植栽年度・場所・本数(最終版)”]

表ー5 エゾヤマザクラ(工事)のブロック別本数
[pdf-embedder url=”http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2022/04/60489264cb476b4374515a142728cefc.pdf” title=”表5樹種別植栽年度・場所・本数(最終版)”]

表ー6 サトザクラ(工事)
[pdf-embedder url=”http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2022/04/c178df92b53a14872d759d98f7518441.pdf” title=”表6樹種別植栽年度・場所・本数(最終版)”]

 

 

 

小金湯さくらの森 樹木調査報告書(概要版)

2022.4.14
4月中旬の小金湯さくらの森公園。
開園は4月下旬のゴールデンウィーク前なのでしょう。 公園の門扉は閉じられていました。駐車場などがある国道沿いの公園部分は雪は解けてきているのですが、山側にはまだ雪が残っています。 エゾヤマザクラの開花は5月上旬、ゴールデンウィークの頃でしょうか?
南区の西端にある小金湯は札幌の中でも降雪の多い所で、最も積雪が深くなる2月には積雪深が1mを越えます。 今冬は近年まれに見る大雪で(札幌に来て40年以上になるが、今冬の雪が一番多いように思える)、今年2月の最深積雪は2月22日の157㎝でした。 札幌の中心部(札幌管区気象台;中央区北2条西18丁目)は、2月23日で、129cmでした。
ちなみに、小金湯の過去30年間(1991〜2020)の平均最深積雪は、2月22〜3月1日の102cmで、札幌は2月20〜23日の77cmです。
やはり、今冬は珍しいほどの大雪だったのです。

前置きが長くなりました。 今ブログは表題のとおり、小金湯さくらの森公園の樹木調査報告書の概要版(重要と思われる部分を抜粋要約)です。 同報告書の本編は、当公園を管理している横浜植木(株)に提出しているのですが、この概要版は、日本樹木医会北海道支部の「樹守」に投稿したもです。
以下の報告書は樹木医の金田氏との共著になっています。 金田氏はサクラに関しては北海道において指導的立場にあり、その活動は以下のページで確認できます。

グリーンコンサルタント 緑の総合研究所
http://www.green-kaneta.jp/index.html

 

小金湯さくらの森公園の現状と課題、今後の管理のあり方
~~~~小金湯さくらの森公園を「さくらの森」にするために~~~~

金田 正弘(11期)
川口 治彦(25期)

1.はじめに

札幌市南区にある小金湯温泉は樹齢700年を優に越す「小金湯桂不動」が有名で、ご存じの方も多いと思うが、国道を挟んだその南側に「小金湯さくらの森公園」がある。同公園は平成24(2012)年から約4年をかけて造成工事と植樹が行われ、平成28(2016)年から一般市民に開放されている。それに併せて横浜植木㈱北海道支店が指定管理者となり、維持管理を行っている。

以下の報告書は、平成29年(2017)から5年間にわたり園内の樹木(サクラ類)調査を行い、金田樹木医(11期)、佐々木樹木医(当公園管理所長・15期)とともに現地での研修を含めて、当公園の今後の管理のあり方ついて検討したもので、令和4(2022)年1月に依頼主である指定管理者に提出した報告書の概要版である。
しかし、この概要版では樹木調査内容や背景、これからの管理について等十分に説明できる紙面が足りないため、詳細は下記Webページに報告書本編を掲載した。関心のある方は一読願いたい。

・指定管理者(藻南公園・石山緑地・常盤公園・小金湯さくらの森)ホームページ
https://www.mit-ueki.com/koganeyu_shisetu.html

札幌市は、平成22(2010)年から2年をかけて、社会貢献活動の一環として「桜の名所づくり」に取り組んでいた札幌市商工会議所と、石山~定山渓地区までの国道230号沿線町内会の代表者に参加を求め、当公園を「さくらの森」にするための意見交換会を実施した。それを受けて、平成24(2012)年から平成27(2015)年までの4か年をかけて公園の整備と植樹を行った。
工事期間中には市民によるサクラの苗木が植樹されており、当公園は計画から植樹まで住民参加型で行われ、市民の思いが詰まった「さくらの森公園」である。

(2)サクラの種類及び品種と植栽本数
公園造成時にエゾヤマザクラを中心に約800本強が植えられている。その中で、サトザクラを中心に樹高1.5~2.0mの苗木260本は市民によって植樹されている。
・エゾヤマザクラ、ソメイヨシノ;570本
・チシマザクラ;70本
・アマノガワ、イトククリ、ウコンなど八重系サトザクラ;200本

(3)小金湯さくらの森公園の現状
当公園のサクラは植栽後7~9年を経過しているが、通常植栽後10年近く経つと、「そろそろサクラを見に行こうかな?」と市民が思えるくらいになるのだが、当公園はそうはなっていない。

その原因はいくつかあるが、主要なものが四つあり、一つ目は、通常の公園樹木は、高さ3.5m、幹周10~15cm程のサクラが植えられることが多いが、当公園は高さ1.5~2.5mの苗木が多く植栽されていることである。

ビジターセンターから南方面 開花木は既存移植木

二つ目に、サクラとサクラの植栽間隔が広いことで、当初の設計段階でサクラの樹幅が8~10mくらいになる最終形を想定して植栽間隔を決められたようで、このため、サクラは少し咲いているけれどその咲き方が散漫で、開花が遠目からでもわかるようなボリュームになってないことである。

公園東側園路柵横に植栽されているエゾヤマザクラ

四つ目は、当公園入口(駐車場)〜ビジターセンター周辺(仮設駐車場付近含む)では高木のサクラが少ないことと植栽密度が低いことである。三つ目に、アマノガワやイトククリなどのサトザクラ品種群が公園の中央部分に植栽されているが、これらの成長が極めて遅くかつ悪い。しかも前述の植栽間隔が広いために、花が咲いても「見応えがある」ようになるには相当の年月が必要と思われることである。
これらの要素が重なり合って「花見に行きたい公園」になっておらず、近隣住民の犬の散歩コースに止まっているようである。

2.樹木調査

この調査の目的は、サクラ(エゾヤマザクラとサトザクラ類等)の現状を把握・分析し、今後の管理の参考に資することである。調査は平成29(2017)年~令和3(2021)年までの5年間行った。

(1)調査結果
調査結果の詳細は本編を参照していただきたい。調査結果の要点を箇条書きにすると、以下のようになる。
 〇 造成時に植えられたエゾヤマザクラ及びサトザクラ類の枯損率が高いこと
から、
当初の 植栽設計の考え方(公園全体を「さくらの森」にするを尊重して、早急に補植を行うべきである。
  エゾヤマザクラとソメイヨシノについては、生育の遅れているところもある
が、全体を見ればおおむね順調に生育しており、今後4~5年もすれば、花見
客が訪れる花の咲き方になるのではないかと思っている。
公園南側山沿い斜面に生育が劣るエゾヤマザクラの一帯がある。これらは中央
園路階段西側の北西斜面部分に当たる。そこは中央園路東側に比べ太陽の当た
り方が弱く、そのこのことが生育の遅れをもたらしている一因とも考えられ
るが、いずれにせよ原因が不明なので、一度、土壌調査(化学的、物理的、排水
性)をする必要がある。
 サトザクラ類の生育が極めて悪い。その原因は、植栽時の植え方に配慮が足り
なかったことと、サトザクラ類全品種に根頭がんしゅ病が発生していることで
ある。
〇  低木性のチシマザクラ類は元々成長が遅いので成長の度合いは判断しにくい
が、植栽後の枯損率も低く、通常の生育をしていると考えられる。
〇コスカシバの幼虫による食害や胴枯病と思われる病気が発生している。これら
の病虫害はサクラの枯損につながるため、適切な対策が必要である。

3.課題と方策

指定管理者 横浜植木㈱北海道支店に提出した報告書(本編)では、上述の課題のほかにいくつかの問題点を検討しているが、ここでは特に問題が大きいと思われたサトザクラ類の植え方と、根頭がんしゅ病について詳述する。

(1)接木苗(挿し木と実生の違い)

台木による植え方の違い(日本花の会HPより)

当園のサトザクラ(ヤエザクラ)の地際

当園に植えられたサトザクラ品種は、アオハダザクラの挿し木を台木にした接ぎ木苗が使用されている。挿し木接木苗は実生台木苗に比べるとその後の成長が遅いために、穂木の自根を出させる目的で接ぎ木部分を土中に埋める。しかし深植えになる恐れがあるため、植栽時には接ぎ木部分を少し土で盛って被うなどの工夫・技術が必要となる。 ところが、当園に植栽されたサトザクラの地際(写真1)を見ると、ほとんどの台木が地上部に出ている状態である。このことは、サトザクラを順調に生育させるには不適切な植え方で、これがサトザクラの生育不良の一因と考えている。

(2)サトザクラ類接ぎ木株の自根発生の方法について

当園のサトザクラ類の成長が極めて悪い原因は、その植え方と根頭がんしゅ病の発生が大きな要因と考えている。後者の根頭がんしゅ病については後述するが、前者の植え方については、花木のボタンを例にとると、園芸店で販売されているボタンのほとんどはシャクヤクを台木に接ぎ木したものである。シャクヤク台木は数年もすると枯れる場合や、自根が出ていないものは十数年で枯れると言われている。そのため自根を出させるために5~10cm程穂木を地中に埋めるのが通常のようである。上述の日本のさくらの会HPの植え方(図1)と、このボタンの植え方を参考に、来春、試験的に穂木自根の発生伸長を促す処置を行ってみては?と考える。具体的には、地上部の出ている挿し木台木部分に直径60cm程の円錐形の盛り土をして、穂木部分を5~10cm埋めて自根の発生伸長を促す方法である。降雨で盛り土が流され台木が露出する可能性が高いので、根の発根伸長には少々不適格であるが、粘土質系の土壌を用いてはどうかと考えている。

(3)根頭がんしゅ病

根頭がんしゅ病は、サクラ類・カエデ類などを侵す多犯性の細菌性土壌病害で、根や幹の地際部に球形~半球形のコブ(がんしゅ)を形成し、コブは樹木の成長とともに年々大きくなる(写真2)。同病は土中のコブやコブがくずれた組織を伝染源として、苗木を植え付けた際の傷や接ぎ木の接合部から感染して発病し、生育が不良となって衰弱し、胴枯病などの余病をおこしやすくなる。
また、地際部のコブが強度的な弱点となり、冠雪や風による折損も発生しやすくなる。根頭がんしゅ病に罹病した立木のコブを切除しても、土中に残った被害木のコブやコブがくずれた組織から再感染するため治癒することはない。 被害木は早期に根元周囲の土壌とともに掘り取り焼却し、被害跡地に植栽する場合は、クロルピクリン剤で土壌消毒した土を客土する。また、被害予防の点から、無病苗木を用いることが大切であり、苗木の根際をよく検査し、接ぎ木苗木は特に注意する必要がある。
(長野県林業総合センター)
長野県林業総合センターでは、「罹病木は処分して、再度植栽する場合は土壌消毒した土を客土する 」と指導しているが、当園の200本程あるサトザクラの改植は多額の費用がかかり、おいそれとできるものではない。

園内のサトザクラの根にできた根頭がんしゅ病

しかし、これらをこのままの状態で放置すれば、サトザクラの花見の見頃は永遠に来ないことになる。そのために、とりあえず、生長の悪いイトククリ・ウコンなどの品種について、試験的に何本か土壌の取り替えを含めた再植樹を行って経過観察をするのが妥当と考える。

(4)サトザクラ類の根頭がんしゅ病対策

下の写真はサトザクラの地際部に発生した根頭がんしゅ病の措置状況である。 地際のがんしゅを切除し、傷口に殺菌保護材を塗布、その後周辺土壌を入れ替えた。
サトザクラ類は接木で増殖するが、地際から下は、台木部でオオシマザクラの実生苗木やヤマザクラの挿し木苗を使用して、この台木と接穂の境から根系部に小指大のがんしゅ(細菌性の病害)が発生しやすい。感染すると樹勢が弱る傾向にある。

  • サトザクラの中では、カンザン(関山)、ウコン(鬱金)、ギョイコウ(御衣黄)等接木苗の養生木に発生が多いが、台木がすでに感染していることもあり、接木苗の植栽時は注意して見る必要である。こぶ状のがんしゅを見つけた場合、刃物で削りとり、保護剤を塗布。細菌(バクテリア)性の病害のため、周辺の土壌を入れ替える。改良土に炭(くん炭)を混合すると良い。
  • エゾヤマザクラの地際周辺や根にも根頭がんしゅ病が発生することがあり、少し元気のない株は根元の土や草を除却し、周辺異常の有無の確認が必要である。

    切除した根頭がんしゅ病
    地際の外科処置(がんしゅ病を削り取った後にトップジンMペーストを塗布)

おわりに

小金湯さくらの森公園は、札幌商工会議所と国道230号沿線町内会の支援と協力、市民が思いを込めて植樹した公園である。今回の調査から見えてきた課題の中には容易に解決できないものもあるが、できるものから対策が講じられ、小金湯に「さくらの森あり」と広く市民に親しまれる公園になるよう、これからのサクラの成長を見守りた
い。


上図をダブルクリックすると図が拡大し、小さな字も読めます。

 

 

 

新緑 大通公園と定山渓

所用があって街の中心部に行ってきました。 大通公園の樹木は新緑に包まれていました。
2021.5.8
大通西6丁目 ケヤキ これは5月8日の芽吹き時期 2021.5.18
10日後の5月18日 ケヤキは新緑に変わっています。 ケヤキは、シナノキ、イタヤカエデ、シラカバ、カツラなどの在来種に比べて新緑の時期が少し遅いのですが、今年は5月上旬が例年比べて寒かったせいか、多くの樹木が一斉に芽吹き・新緑になったように思えます。
2021.5.18
大通西8丁目 ハルニレ林 ハルニレは春早く4月に花を咲かせ、開花後の種子の翼が緑色をしていて新芽が吹き出したか?と勘違いをします。 しかし、この時期の緑は新芽・新緑の緑です。

2021./5.17
5月17日に日帰り温泉 定山渓湯の花に行ってきました。
豊平川沿いの山肌は、ちょうど新芽が吹き出す樹や新緑になったばかりの樹々におおわれていました それらの色合いは淡い黄や緑、赤味がかったもの、少し緑色を増したものなど微妙に違う色調が斑模様に山肌を染めています。 春紅葉(はるももじ)です。 ほんのひと時、この時期だけ見られる春の奇跡?です。
写真の赤味がかった樹木は、おそらくアカイタヤでは? 背後の山肌に鮮黄緑色はイタヤカエデではないでしょうか?
写真ではなかなかそのほんのりとした柔らかな色調を写し出せません。
2021.5.17
春紅葉(はるもみじ)とは広葉樹が本格的な光合成を経て新緑になる前に葉が本来持つ赤や黄色の色素が現れて紅葉したように見える現象を指します。一方、落葉前に葉が葉緑素を失って赤や黄色に見えるのが秋の紅葉です。(ウェザーニュース)
2021.5.17

小金湯さくらの森

定山渓温泉へ行く途中手前にある「小金湯さくらの森公園」に行ってきました。 当公園は今から9年前の平成24年(2012年)から工事が始まり、それと併せてサクラの植樹も行われた比較的新しい公園です。 園内には、約750本のサクラが植えられていて、種類はエゾヤマザクラを中心に、ソメイヨシノ、チシマザクラ、クナシリヨウコウ、サトザクラ(サクラの園芸品種)の系統で八重咲のアマノガワ、イトククリ、ウコン、ナデン、カンザン、ギョイコウ、クシロヤエザクラ、フゲンゾウなどの品種が植えられています。 2021.5.6
エゾヤマザクラのちょうど見頃に行っ来たのですが、まだ樹が若いのか?見るに値するほどのサクラの咲き方ではなかったです。
植栽後10年近く経つとそろそろ「見に行ってみようかな?」と思うくらいの咲き方になってもいいのですが、そうはなってはいないのです。 その原因は樹にボリューム感がないのが大きな要因なのですが、その他に、この公園のサクラの植え方が樹と樹の間隔が広くて間が空いている感じになっていることと、園の中央部に植えてある八重咲品種の株が小さいことです。 見頃感のある「さくらの森」になるにはも少し時間が必要なようです。
2021.5.6
公園背後にある山肌は新芽の噴き出す時期で、山裾の樹木が淡い緑になっています。 5月半ばになれば新緑に包まれて、近い将来、サクラが満開を迎えるようになる頃は、新緑のみどりと桜のピンクで「ぜひ行ってみたいお花見スポット」になるのでは
ないでしょうか?
2021.5.6
写真は チシマザクラ。 近づいて花に鼻を寄せると、桜餅を食べるときに匂ってくるあの香り、上品で甘い香りがしました。