雪吊り 中島公園 : 日本庭園 

2018.11.10
中島公園内にある日本庭園。 その入り口付近から撮影。 通路右奥に池があります。
2018.11.10
上の写真の園路を歩いて、三叉路を右に曲がると左手に池。 写真左手大きな樹はカ
ツラ。
2018.11.10
西洋風四阿(あずまや)から垣根越しに見える池と雪吊。 雪吊はクロマツが主。 2018.11.10
中島にクロマツの雪吊。 左手池の傍に主幹が斜めに伸びているのはイチイ(オン
コ)。
2018.11.10
西洋風四阿(あずまや)横にあったベニシダレ。 樹冠上部の葉は落葉して、紅葉も終わりに近い。

<余談:中島公園の日本庭園>
「中島公園」は札幌の中心部にある都市公園で、。公園の設計・作庭者は明治〜大正期を代表する造園家・長岡安平。現在の「菖蒲池」を公園の中心として、池泉回遊式庭園をイメージして造られたもの。
公園内には「日本庭園」エリアもありますが、こちらは昭和年代に完成したもの。築山林泉回遊式庭園の一角にある茶室・八窓庵は小堀遠州が地元・近江国に作った茶室で、札幌の実業家に購入され北海道に渡ったのち、巡り巡って現在は中島公園の中に移築されたもの。 →  おにわさん The Japanese Gardens

 

 

 

ダイコン干し

2018.11.3
先週の土曜日、百合が原公園へ行く途中で見つけました。
この漬け物用のダイコンを干す姿を見るのは久しぶりです。 なにか懐かしいものに出会った気分になりました。 それほどにこの光景を見るのは久しぶりのように思います。

20~30年前までは我家の周辺でも、ベランダの手すりや物干し 竿に吊るす姿を見かけたものです。 スーパーの店先に泥付きのダイコンや袋詰めのダイコンがうず高く積まれていたのを憶えています。 しかし、いまではその量もぐんと減っているというか、ほとんど見かけなくなりました。

我家の名シェフが、12月からお正月にかけて食べる漬物、ダイコンのビール漬けを少量ですが毎年作っています。 作りかけの頃は、写真のようにダイコンを物干し竿に吊るしていたのですが、かなり前から2階のべランダに並べて干しています。 1本が1kg以上あるダイコンを数本1組にして紐で括って吊るすとなると、少量であるにせよ女性、特に60代を過ぎた女性には相当重い物になるようです。 そんなことも重なってか、今ではこの初冬の風物詩をほとんど見かけなくなりました。

 

 

 

アズキナシ  赤い実

ミズナラやコナラなども茶褐色の葉を落とし始めています。 これらは他の樹種に比べて紅葉(褐葉)が遅いのです。 豊平川沿いに連なる山々の斜面は、カラマツ林の黄色い葉を残すだけで冬枯れの姿になってきました。
2018.11.8
場所は芸術の森(南区)。 白い建物(美術館)の 背後に生えている樹々はほとんど落葉しています。 その中で、池の畔に生えている赤い樹、アズキナシの朱赤色に目が行きます。
2011.11.4
めぐみ公園(南区真駒内上町:街区公園)のアズキナシ。 樹高は10~12mくらいでしょうか。 昭和40年代に植えられているので、樹齢は60年程になります。
2014.10.19
写真は街路樹のアズキナシ。 10月中旬に黄色~褐色に黄葉します。 2018.11.8                                                       2013.11.18
11月上旬、アズキナシが葉を落し裸木になると、朱赤色の果実が現われます。 そして、11月中旬、雪が降るか、霜が降りるような寒い日が続くと、朱赤色の果実があずき色に変わっていきます。

<余談>
アズキナシの名前の由来は、名前の通り、実の形がアズキにそっくりなことと、花がナシのものと似ていることろから来ているようです。
果実は長卵形~楕円形で、長さ6~10mm(北海道樹木図鑑)

⇒  アズキナシ

 

 

ケムリノキ  紅葉

11月3日、文化の日に百合が原公園に行ってきました。 目的はフジバカマの花を撮るためにです。 10月中旬に行ったときはまだ2部咲きだったので、もしかしたら今度は5部程度にはなっているかも知れないと思い、再再度行ってみました。
フジバカマも含めて宿根草花壇の草花は根株を残すのみで上部はきれいに刈り取られ、残念ながら、そこはすっかり冬支度を終えていました。

2018.11.3
リリートレインの線路横(公園西側:篠路通側)に植わっているケムリノキ。 紅葉がきれいです。 ケムリノキがこんなに鮮やかに紅葉するとは知りませんでした。 チョコレート色の葉が鮮紅色に変わるのノルウェーカエデに似ています。 紅葉の鮮
やかさはこちらの方が数段上回っています。
2018.11.3
右側の写真はドウダンツツジを連想させます。

 

 

コシアブラ 白葉(その2)

黄葉する樹木 は、葉緑素が分解されて緑色がなくなり、代わってもともと細胞内にあるカロテノイドなどの黄色の色素が現われると言われています。 紅葉も褐葉も葉緑素が分解された後に葉に残っている色素、または新しく作り出される色素が全面に出てくると言われています。
それでは、白葉の場合はどのようなメカニズムで白くなるのでしょうか?

日本植物生理学会のホームページ(みんなの広場)にそれに関する知見が書かれています。

多くの場合、黄葉の黄色い色は葉緑体に含まれるカロチノイドの色ではないようです。以前日光で卒業研究をしていた学生さんが色づいた葉を切って見ましたが、黄葉でも柵状組織にオレンジ色から黄色の色素を新たに作っているということでした。紅葉はアントシアニンを作っていますが、黄葉も似たような色素を作るみたいですね。
コシアブラの白色ですが、これは実は若干黄色がかっていることが多く、おそらくカロチノイドの色ではないかと思います。たとえば、冷蔵庫に入れて放置していた小松菜などはコシアブラと同じような色になってしまいます。なぜコシアブラが黄色い色素をつくらないのかということについては、その意味をうまく説明できません。申し訳ありません。ただ、日陰にある葉の中にはコシアブラのような色になるものが多いようです。 舘野 正樹(東京大学日光植物園)

コシアブラの葉が白く見えるのは、細胞(柵状組織)内でつくられるカロチノイドの量が他の黄葉する樹木に比べて極めて少ない と言うことなのでしょうね。

→ コシアブラ 白葉