カノコユリ(その2) ポット苗 

園芸店で9cmポリポットに植えられたユリを見つけました。
2024.4.26
新芽の大きさは5~7cm程です。 鮮やかな赤色の新芽ですが 球根の種類は分かりません。 ラベルを見ると黄色の花が咲くようです。 2024.4.26
これは上の写真を拡大したものです。
新芽の基部に白色で半透明な、何か得体の知れない、茎から少し突き出たものが見えます。 これが上根です。
直径が4~5cmある球根を9cmポリポットに植えたため、球根の先端とポリポットの土の表面までの深さが十分に取れなかったために、上値が見えてしまったのです。
このポット苗で、新根を露出したまま庭に植えてしまうと、あまり成長しない?、花も小さなものしか咲かないのではないでしょうか? このポット苗を植える場合、土の上面と新根までの間は少なくとも5cmの深さで、上根が十分に伸びる領域という範囲が必要です

セル
⇒ カノコユリ 

春の訪れ2024(その2)

2024.4.14
豊平公園の野草園に咲いています。 春先に最も早く咲く花の一つ、フクジュソウです。
2024.4.14
昨秋降り積もった落葉の絨毯から黄色のかわいい花を覗かせています。2015.4.22
それが2~3週間後の4月下旬~5月上旬になると、写真のようにカタクリやエゾエンゴサクなそ早春の花に被われてしまします。 フクジュソウはその頃には花も終わり、タネを作り始めています。
2024.4.14
野草園の別の区画では、カタクリの花も咲き始めています。
2024.4.14
写真はショウジョウバカマ。ムラサキの花が葉の下から顔を覗かせています。

2024.4.14
ヒュウガミズキ
地下鉄豊平公園駅の2番出口を出て直ぐ、豊平公園緑のセンターに行く途中左側に咲
いています。
⇒ ヒュウガミズキ  生垣

2024.4.14
ヤチダモの並木(列植)
豊平公園の前身は国の林業試験場で、現在、豊平区西岡にある森林総合研究所北海道支所です。
ヤチダモの芽出しは5月中旬以降で比較的遅いので、その並木の下には春先に太陽が欲しいチューリップやムスカリなどの球根類やクリスマスロースが植えられています。
⇒ 豊平公園

ミニトマト 100円ショップ

毎年4月上旬にトマトのタネをまくのですが、最近気になっていることは、トマトのタネの値段が思いのほか高いことです。トマトのタネは他の野菜のタネに比べるとかなり小さいので、特にそう思ってしまうのかもしれませんが・・・・・。
ホーマックで売っているサカタのタネのミニトマトの品種 “アイコ” は1袋に17粒入って525円、1粒にすると31円、タキイ種苗のフルティカ(中玉)品種は13粒で548円、1粒42円/粒です。
トマトのポット苗でも安いものなら、1鉢100円くらいで売っているので(今春は上がっている?)、タネだけで30~40円は高いと思ってしまいます。
ところが、先日、100円ショップで野菜のタネが並んでいたので、トマトのタネ1袋を手にしてレジに行ったら、店員さんに、「2袋で100円です。」と言われました。 タネをまくときに粒数を数えたら34粒入っていました。1粒1.5円です。
以下の表はミニトマト品種の種苗会社別の比較です。

名称 生産地 発芽率 粒数 価格   単価
アイコ(サカタのタネ) ブラジル 80% 17 525円 31円
フルティカ(タキイ種苗) タイ 85% 13 547円 42円
プレミアムルビー(アタリア農園) インド 80% ※60 316円 5.3円
鈴なりミニトマト(100円ショップ) インド 80% ※68 110円 1.5円

※アタリア農園と100円ショップは粒数ではなく量で表示されていて、アタリア農園;0.2ml/袋、100円ショップ;0,1ml/袋で、それぞれを数えると60粒、34粒入っていた。

それにしても、この20~30倍の価格差は何を意味しているのか?と思わず考えてしまいました。

問題は、発芽率と食味ですが、
〇  発芽率については、
・アイコ      12粒 → 11発芽   92%
・プレミアムルビー 12粒 → 12発芽  100%
・鈴なりミニトマト 24粒 → 22発芽   92%
なので100円ショップのタネも袋の表示通り80%を十分超えています。

2023.4.15
写真は4月5日にミニトマトのタネをまいたものです。
左側1~2列がアイコ(サカタのタネ)、3~4列がプレミアムルビー(アタリア農園)、右側2列が鈴なりミニトマト(100円ショップ)。
左側(アイコ、プレミアムルビー)と右側(鈴なりミニトマト;100円ショップ)で苗の大きさに違いがありますが、これは100円ショップのは種用土が乾燥していたために発芽が2~3日?遅れたことが原因です。

〇 100円ショップの培養土(種まき用土)について
種まき用土は、ホーマックなどで販売されている挿し木や種まき用の用土を使います。その理由は、一度使った鉢土や畑土には雑菌(土の中いる菌には良い菌もいれば悪い菌も入り混じってたくさんいる)がいて、それが発芽したての幼苗を枯らすなどの悪い作用をもたらすので、新鮮な土若しくは熱処理(滅菌)などした土を使用するのです。 上の写真の左側がホーマックで購入した、は種・挿し木用土で、右側の赤い土が100円ショップで買った用土です。

・は種・挿し木用土(ホーマック 5L;400円弱)には、火山れき、ピートモス、堆肥等が入っている
・元肥入り培養土(100円ショップ 3L;110円)には、※ココヤシピート、パーライトが入っている
※ココヤシピートモス → ココピート

100円ショップで買った培養土でタネをまくのは少々心配だったのですが、タネは問題なく発芽したので、この培養土は十分使えそうです。

は種用土については100円ショップのもので十分使えそうですが、ミニトマトのタネについて大事なことは味、食味です。いくらタネの値段が安くても味が今一なら使う値はありません。しかし、これについては食べてみないと判らないので、8月になってからのお楽しみです。
一つ言えることは、トマトの美味しさは品種による差よりも、栽培法や生る時期による部分が大きく影響するので、100円ショップの鈴なりミニトマトも十分美味しいと思っています。

 

 

 

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活性酸素と抗酸化物質

自分がその年齢になってしまったのか、まだ真っ暗な午前5時頃に目覚めてしまうことが多くなりました。何もすることがないのでテレビをつけると、やたら健康食品やサプリメントの宣伝を兼ねた番組が延々と流れています。その中で「抗酸化物質」という言葉を時折耳にします。
この「抗酸化物質」とは、人間が生命維持活動をする上でどうしても体内に発生する活性酸素の働きを抑えてくれる物質です。

人間は食べ物を胃腸で細かく分解し、その分解された食物は小腸で血管内に吸収されて体全体の細胞に運ばれます。細胞に運ばれた栄養分はエネルギーに変換されて人間の体温維持やあらゆる行動を支える源になります。
細胞に運ばれた栄養分が分解されてエネルギーがつくられる過程で多くの酸素を必要とします。空気中の酸素は比較的安定していますが、呼吸によって体内に取り入れられた酸素は、エネルギーを作り出す代謝過程(細胞内で起こる化学反応)で不安定な状態になり、近くにある物質と盛んに結びつき、酸化力が強い「※活性酸素」が生成されます。生きていくために吸った酸素から毒性の強い活性酸素が作り出され、細胞を酸化して傷つけ、それは鉄に例えると、真新しいきれいな鉄が赤く錆びてぼろぼろになったのと同じ状態で、がんや生活習慣病、老化などを引き起こす一因になります。酸素を吸って生きている人間にとって、代謝の過程で発生する活性酸素の害は避けることができないのです。

※活性酸素呼吸によって取り込まれた酸素の一部が通常よりも活性化した状態のことで、ヒトを含む哺乳類の場合、取り込んだ酸素の数%が活性酸素になるといわれている。白血球から作られる活性酸素は細胞伝達物質や免疫機能としての働きがあり、私たちの身体の働きを正常に保つうえで不可欠な役割を担っていている。

この活性酸素といち早く結びついて細胞に害を与えないようにしてくれるのが抗酸化物質で、※ポリフェノール類やカロテン類、ビタミンCやビタミンEがあります。ポリフェノール類では、ワインやブルーベリーで有名なアントシアニン、大豆のイソフラボン、ソバのルチンなどがあります。カロテン類では人参のβーカロテンやトマトのリコピンなどです。
人間の体にはもともと体内で抗酸化酵素(酸化作用を持つ酵素)が作られ、活性酸素の抑制に働いていますが、抗酸化酵素を作り出す能力は20代をピークに低下し、抗酸化作用は加齢と共に減少してくのだそうです。なので、野菜や果物を多く摂りなさいと言われる所以なのです 。
※ポリフェノール類;ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、自然界に5,000種類以上あると言われています。ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用がある。(健康長寿ネットより)

それでは、植物はどうでしょうか?
植物は動物と違って、光エネルギーと二酸化炭素と水から有機物のデンプンを合成しています。それを使って呼吸による生命維持活動と自分の体を大きくしています。
ところが、面白いことに、植物は光合成に必要な光エネルギーを吸収する際に必要以上のものを吸収してしまうのです。その余った光エネルギーが化学反応を起こして活性酸素を作り出すのです。

👉 シャクナゲはなぜ冬に葉を丸めるのか?

また、球根や樹木の新芽が赤くなっているのを見かけます。 生長すると赤色は消えて緑色になるのですが。 この赤く染まる原因は、新芽や若い葉は紫外線を受けるとそれに伴い発生する活性酸素の害を受ける、受けやすいのです。

👉 植物の新芽はなぜ赤い? 

それを防御するために、植物も人間(動物)と同じように体内で抗酸化酵素を生成しているのですが、その他に人間には体内で合成できないポリフェノール類やカロテン類などの抗酸化物質を生成して活性酸素がもたらす害を防いでいると考えれれています。

植物と人間(動物)は外見的にも中身的にも 全く違うものなので、両者は何もかも全てが違ったものであるかのように想像しがちですが、細胞レベルで見ると、植物も動物も細胞内では化学反応を起こして有機物を分解してエネルギーをつくる代謝もしくは呼吸を行っています。生命維持における活動?作用?という点ではほとんど同じなのです。
植物と動物の違いを根源的というか細かい部分は別にして大まかに言うと、有機物を合成できるかどうか?、光合成をする葉緑体をもっているかどうか ?です。 そう考えると細胞レベルでは、動物より植物の方がある意味で高等?、進化している?、より複雑な組織体である?ように思えるのです。