アロニア(その9)

先週の金曜日から1日泊2日で樹木研修会に参加してきました。場所は美唄 ※1 にある道立林業試験場です。そこの樹木見本園で、アロニアを見つけました。
1-003 アロニア2014.9.26
樹高は2.5mほどです。 実は生っていませんでした。 おそらく収穫されたのでしょう。 アロニアは紅葉します。“美しい”というほどではありませんが、“そこそこ”の紅葉です。
1-010 アロニア2014.9.26
2012.12.10のブログで、以下の記事を書いています。
「北海道林業試験場では、1989年にロシアより種子を移入しています。現在(2004年6月)では、それが3mくらいになっているそうです(光珠内季報より)。それから8年が経過しています。現在ではどれくらいの大きさになっているのでしょうか? アメリカ農務省のページ(Natural Resouces Conservation Service)を見ると、成熟した樹で6フィート(約1.8m)、20年生で最大15フィート(4.5m)と書かれています。 」
その樹がこれです。 樹高は3m強でしょうか? 葉はほとんど落ちています。樹齢がかさむと落葉が早いのでしょうか?それとも、この樹の性質なのでしょうか? 実は鈴なりになり、その重さで枝がたわんでいます。
当林業試験場、緑化センター長の話によると、「このアロニアは数年前に一番太い主幹枝を伐採した。樹高は4mくらいあった。」 とのことで、現在の株よりもっとボリュームがあったようです。
1-030 アロニア2014.9.26
このアロニアの樹齢は25年です。 アメリカの農務省の記事や当試験場のアロニアを踏まえると、大きくなっても3~4mくらいなのでしょう。 それ以上は大きくならない、大きくなれないようです。

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アロニア(その8):干しアロニア

8月25日のブログでアロニアの収穫を記しました。あれから1ヶ月弱。干しアロニアが出来上がり、現在、冷蔵庫の中に入ってます。毎日、5粒ほど食べるようにしています。
8月23日 に収穫して9月5日まで、約2週間天日干ししました。夜間、ガレージに入れて置いたアロニアを、晴れた日の朝、8時頃庭に出します。午後3時過ぎにガレージ入れます(頼んで入れてもらう)。
1-009 アロニア2014.9.18
天日干しにすると干しブドウように、果実の表面がしわしわになってきます。
小さな果実は水分が抜けると皮だけの果実になってしまします。それを食べるとアロニアの味というより、口の中に“ざらざら感”だけが残ります。その点、大きな果実は、少しジューシーで“食べられる” “少しはいける?”“これなら”と思えます。それで、天日干し中に、、小さくてしわくちゃになった果実は順次投げ捨てます。写真右側の比較的小さめのアロニアまで捨てると、量が半分以下になるので、なかなか捨てきれないのです。しかし、大きめのものだけを選べば、“なかなか”の干しアロニアが出来ます。
1-001.jpg2014.9.18
ビンに保存します。 しかし、室内(常温)に置いておくと、カビが生えるので、冷凍庫に保存してします。(少量の場合は短期間で食べ終えるので冷蔵庫でも大丈夫と思いますが、当方は大きなビンで1年近く 保存するので、とりあえず、冷凍庫に入れています。)
<追記:10月31日>
写真の小瓶に入っているアロニアを冷蔵庫に保存していましたが、久しぶりに空けてみるとアロニアに白いカビのようなものが生えていました。 いつ頃からカビが生えてきたのかは判りませんが、冷蔵庫でも1ヶ月も持たないようです。

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アロニア(その7)

アロニアの実が黒く熟してきました。収穫は、毎年、9月上旬にしています。しかし、今年(2014年)は、約半月ほど早めの8月23日(土)にしました。その理由は、果実の重みで枝が倒れてしまったのです。
1-001 アロニア 2014.8.24
写真のような状態で9月まで置いておくと、株自体に負担をかけると思い、早めに収穫したしだいです。昨年も果実の重みで枝がしなったのですが、今年のように、根元から倒れるほどではなかったのです。
収穫時期が少し早いこともあって、完熟していない、果実の色が黒色ではなく、少し赤み帯びている実も多少ありました。やはり9月上旬以降が収穫適期のようです。
それにしても、アロニアはたくさん採れます。我家のアロニアは植えて6年目ですが、1株当たりの収穫量は約4kgです。現在4株あるので、約16kg採れます。 しかし、アロニアはそんなに食べられません。リンゴやナシのように美味しい果物を得るために栽培するというより、その“舌に残るえぐみ”を我慢して、健康のために食べるので、それほど大量に収穫する必要がないのです。昨年収穫し冷凍保存してあるアロニアが、まだ冷蔵庫の残っています。アロニアは、1粒約1gですので、1日5粒食べても1年に約2kgです。 あと、ジャムなどにするにしても、全部で5kgもあれば十分です(近所におすそ分けする場合は別ですが)。 その意味で、家庭に1株あれば十分なようです。札幌で、ポット苗を購入して、剪定や肥料などの手入れを何もしなくても、5~6年すると、3~4kg/株は収穫できます。
“目のために、健康のために”と思われる方にはお勧めです。ただし、味については多少の慣れと我慢が必要です。
1-011.jpg2014.8.24
果実の重みで倒伏していた枝は、収穫した翌日には、元通りにぴんと立ってきました。
今年は、冬囲い時に剪定をする必要がありそうです(今まで何もしていなかったので)。
1-005 アロニア2014.8.23
今年も、干しアロニアをつくろうと思っています。1週間~2週間、天日にさらします。そうすると、干しぶどうのようになります。それをガラス瓶にいれて保存します。
“ざる”の大きさは、直径約60cmで、アロニアは約3kgです。

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アロニア(その6):オウトウナメクジハバチ

アロニアの実が黒く色づいてきました。5月下旬に花を咲かせてから約2ヶ月が過ぎます。
017 アロニア2014.7.25
9月上旬に収穫しましす。 あと1ヶ月ちょっと。今年は例年と違うのは、虫がついたことです。平成20年に植えて、今年で6年目になりますが、今まで病気はもちろん虫などついたことがありませんでした。アロニアの葉はリンゴやナシなど他の果樹に比べると少し硬めで、しかも、ブルーベリーなどと同じ小果樹なので “害虫がつかない” と勝手に思って今まで農薬をかけていなかったのですが、やはり生物界は多様です(当然なんですが)、この葉を食べる虫がいました。
008 オウトウナメクジハバチ2014.7.25
007 オウトウナメクジハバチ2014.7.25
調べてみると、“オウトウナメクジハバチ”と分りました。ハチの幼虫です。
幼虫は体長最大約15mm。暗い黄土色の粘液に被われる。胸部が太い。 年2回発生。幼虫は7~9月に葉表に見られ、葉の表面を削り取るように食害する。土中に薄い繭をつくり越冬する。(北海道 樹木の病気・虫害・獣害)
写真の葉にあるたくさんの小さい円形と不整形な白い部分がこの害虫によって葉の表面を削り取られるように食べられた部分です。この害虫の頭は右側の少し膨らんだ方のようです。
我家のアロニアの葉を削り取ったオウトウナメクジハバチは、多くの害虫で見られる一斉に集団で発生するのと違い、あちらの葉に一匹、こちらの葉に一匹と発生密度は低いのです。それで、毎朝、アロニアの葉を観察して、見つけ次第、葉を折り曲げて押しつぶす処理を1週間ほど繰り返すと出てこなくなりました。
発見が早かったのか?、それとも、この害虫の拡がり?(成長?繁殖?)が遅いのか?その辺のことはよく分りませんが、被害は比較的少なく収穫への影響はないようです。
<余談:アロニアのいまいちなところ>
ポリフェノール類※1 は、ガンの発生や血管の老化などあらゆる病気の根源である細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用の働きがあると言われています。そのポリフェノールの内の一つアントシアニンは目の健康によいと言われ、アロニアは ブルーベリーの3~5倍含まれていると言われています。 それで、それを信じて?、期待して1週間に何回かアロニア(冷凍した物)の実を10粒前後食べているのですが、それを続けていると気になることがあります。
当ブログのアロニア(その5)で、干しアロニア(冷凍したものも同じ)を食すると、舌の奥に果皮のザラザラ感が残ることは記していますが、もう一つは、長期間食べ続けると、アロニアの色素で歯が黒ずむようなのです。これを食べた直後に口の中を見ると、舌は真っ紫、真っ黒になり、それがなかなか取れないのです。これは紫色の色素であるアントシアニンが多いことを証明しているのですが、それでも、いつまでも口の中(舌)が真っ黒なので、外出前や朝歯磨きをした後などでは、とても食べられません。寝る前の歯ブラシは丁寧に時間をかけて磨いているつもりなのですが、気になります。
そんなこんなで、食べ方を変える必要がありそうです。今年は、シロップをつくって、ジュースにするのはどうかな?と考えています。

※1: ポリフェノール (polyphenol) とは、ポリ(たくさんの)フェノールという意味で、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基(ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環に結合したヒドロキシ基)を持つ植物成分の総称。
ほとんどの植物に含有され、その数は5,000種以上に及ぶ。光合成によってできる植物の色素や苦味の成分であり、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きを持つ。(ウィキペディア)

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アロニア(その5):干しアロニア

平成20年6月にアロニアの苗木5株を買って庭に植えてから5年が経ちます。大きいものは1.5mくらいになっています。
004 アロニア(赤字)2013.9.10
庭に植えた5本の内の1本。大きさとしては一番小さい株。アロニアの実は1粒の重さが約1g強あり、房状になり、その重みで枝が垂れ下がります。
RIMG0090.jpg2013.8.3
アロニアの実は8月上旬頃から色づき始めます。そして、8月下旬には黒色の実に。
植えてから3年目に花が咲き、実をつけました。その年はアロニアジャムを作りました。どれくらい採れたか記憶にないのですが、0.5kgぐらいだったでしょうか。
昨年は一昨年の5倍2.5kg収穫し、半分をジャムに、残り半分を生実をそのまま冷凍保存して、毎日5~6粒/日食べていました。毎日、少しづつ食べていると、アロニア特有のえぐみ、渋みにも慣れてきて、さほど気にならなくなります。それでも、アロニアを食べる前提として、“おいしい果実”という意味合いでなく、少しは“目にいい”、“健康によい”という意識で食べています。
今年は、約6kg採れました。
・9月10日 1.4kg収穫
・9月14日 1.4kg収穫
・9月20日 1.1kg収穫
・9月22日 1.3kg収穫
・9月27日 0.8kg収穫    合計6.0kg
*アロニアを収穫するときは、薄手のビニール手袋を着用必須。そうでないと手が真っ紫になります。
6kgも採れると、どのように処理していいのか迷ってしまします。取り合えず、ジャムを1kgほど作ることにして冷凍保存。1kgを生食用に冷凍保存。残りをどうするか? 職場の方に“ジャムを作るとおいしいよ“といって、無理やり引き取ってもらいました。それでもまだ残るので、今年は、ドライアロニア(干しアロニア)を作ることに。その理由は、生実の冷凍保存はかさばって、冷凍室が手狭になるため。
012 アロニア(赤字)2013.9.10
これは、収穫・水洗い後直ぐに天日干ししたアロニア。まだ黒光りしています。
028 アロニア(アロニア)2013.9.25
朝、晴れていると庭で天日干し。午後3時頃ガレージへ。曇りや雨の日はガレージの中。2週間も干すとだいぶ嵩が少なくなってきます。摘み食いのため?
026 アロニア(赤字)2013.9.
天日干し2週間くらい経過したアロニア。だいぶ水分が抜けてきました。ときどき、摘み食いしながら出来上がりを確認。粒によって甘さが違うのです。一つ難点が。ジャム作りでもそうなんですが、アロ二ア果実の皮は厚めで、干しアロニアを食べると、どうしても皮のザラザラ感が舌に残ります。何粒もいっぺんに食べると、口の中はざらざらごわごわです。
まったくアロニアを知らない人に、アロニアの効用を説明した後に食べてもらい、その後感想を聞くと、「ふぅ~ん。取り合えず食べられるね。甘みもあるし。いいんじゃない」お愛想も入れてこんなところでしょうか。冷凍で食べるより甘みが増すのですが、舌に残るざらざら感はどうしようもないですね。やはり、“目にいい”“健康に良い”という意識がないと、なかなか続けて食べられそうにはありません。
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