アロニアジャム

アロニアジャムを作ってみました。昨年9月下旬に収穫して、冷凍庫に保管しておいたものです。
アロニアは生食するにしてもジャムにしても、渋みというかえぐみが気になるので、ジャムにする場合、一度解凍して再度冷凍したものを使うと、えぐみが幾分取れるといわれています。が、再冷凍が面倒で、昨年同様一度きりの解凍でつくってみました。
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冷蔵庫に保管してあったものをざるに移したものです。重さは720gです。
3~4時間ほど放置しておくと、ざるの下からアロニアの果汁が垂れてきます。解凍終了です。
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砂糖(グラニュウ糖)は約200g 甘さ控えめです。それでも十分甘いです。一般的に言われている果実重量の1/2の砂糖を入れるのはちょっと多めで、1/3位で十分なような気がします。
写真のリンゴとレモンは最後に入れています(すりおろしリンゴ1/2個とレモン汁1/3個)。リンゴはジャムにまろみを、レモンはえぐみを少々和らげる効果があるようです。 
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アロニアの果実は皮が分厚めなので、こしきを使って取り除くのが良さそうなのですが、その道具もないので、とりあえず、しゃもじや泡だて器で皮をある程度つぶしてから火にかけます。30~40分?煮詰めたものがこれです。少し煮詰めすぎ?写真は黒っぽく写っていますが、本物はアロニア色が出ており、もう少し美味しそうに見えます。
段取りが悪くて、詰める間にお湯を沸かしてびんの消毒をしたり、他の用事が入ったりして、ほとんど灰汁抜きができませんでした。味が心配です。
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出来上がりです。
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ヨーグルトにトッピングして、味見です。まあまあなんですが、灰汁を取らなかった分、昨年よりえぐみは少し強いような気もします。やはり、ヨーグルトに混ぜても皮のごろごろ感はのこります。しかし、アロニアジャムはこんなもんだと思えば、それはそれなりに食べられます。えぐみがある、舌にごろごろ感が残るなどアロニアジャムをあまり評価していないように思われますが、なんやかんや言っていても、2~3週間もしないうちに無くなっています。
○アロニアの効能
・ポリフェノールとアントシアニン
ポリフェノールは、植物が光合成でつくる糖分の一部が変化したもので、種類は何百もあるのだそうです。
そして、ポリフェノールは諸悪の根源である活性酸素をとらえて、安定した無害な物質に変える強力な抗酸化作用があるといわれています。具体的には、活性酸素は細胞や遺伝子に作用し、動脈硬化やがん、糖尿病などの原因となります。ポリフェノールは有害物質である活性酸素を除去し、これらの病気を防いでくれると言われています。
・ポリフェノールの種類
ポリフェノールにはどんなものがあるかというと、お茶のカテキンや大豆のイソフラボンなどもその一つです。アントシアニンもその仲間の一つで赤い色素が特徴ですが、 赤ジシ、サツマイモ、クワの実、ブドウ、ブルーベリーなどがそれを含んでいます。 アロニアもそれに属します。
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アロニアを半分に切って断面を見たところです。果実の芯まで真っ赤です。
・アロニアの威力
赤ワインはポリフェノールを多く含んでいることは以前からよく知られています。ブルーベリーも目に良いとか、抗酸化作用があるといわれています。ブドウやブルーベリーの果実の皮をむくと半分透き通った果肉が現れます。これらの中には他の栄養素はあると思いますが、アントシアニンは含まれていません。アントシアニンがある場所は、皮及び皮と透明な果肉の間にあります。
ところが、アロニアは違います。写真でも分かると思いますが、ブドウやブルーベリーの透明な果実の部分がアロニアは赤色をしています。アロニアは果肉の部分にもアントシアニンが含まれているのです。生のまま食べると、舌が真っ黒というか、真紫になります。
アロニアがブルーベリーの3~4倍もアントシアニンが多く含まれていると言われているのは、このためのようです。その意味で、アロニアは、少しは目にいいのではないか? 少しは体にいいのではないか?と思っているのですが、いかがでしょう?

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アロニア(その3)

インターネットで、アロニアを検索すると、老化や癌の原因になる活性酸素の抑制、疲れ目に効果(特に目によいといわれている)があるなど、今はやりの機能性食品として販売されています。私もそれに乗った口で、4年前に苗を5株購入しました。アロニアは豊産性で、今年は2kg強収穫しました。それを冷凍保存して、毎日5~6粒ほどかじっています。えぐみはありますが、慣れてくるとそれほど気にならなくなります。朝目覚めのしくしくしょぼしょぼ感がないとき、「これはアロニア効果かな」と思ったりしています。
そんなアロニアの冬芽です。
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アロニアには、赤い実をつけるアロニア アルブティフォリア(A.arubutifolia)と黒い実をつけるアロニア メラノカルパ(A.melanocarpa)があります。これは後者のメラノカルパのほうです。冬芽の大きさは1cm前後でしょうか。形と色は同じバラ科のナナカマドと似ています。頂芽は花芽のようで、その下方についているのが葉芽です。
1-002 アロニア2012.4.22
芽吹きです。芽吹き時期は他の樹木より少し早めです。
1-071.jpg2012.4.24
①名前の由来
属名がアロニア(Aronia)で、それがそのまま名前になっています。
②Data
科名 バラ科
属名 アロニア属
学名 Aronia melanocarpa
花期 5月
分布 北アメリカ東部
英名 Black Chokeberry
余談(その1)
我家のアロニアは、4シーズンの夏を越して、約1m弱の大きさになっています。数年前、アロニアの実を生産されている方のものを見せていただいたことがあるのですが、年数は聞かなかったのですが、それは1.5m前後でした。2mくらいにはなるようです。
北海道林業試験場では、1989年にロシアより種子を移入しています。現在(2004年6月)では、それが3mくらいになっているそうです(光珠内季報より)。それから8年が経過しています。現在ではどれくらいの大きさになっているのでしょうか?
アメリカ農務省のページ(Natural Resouces Conservation Service)を見ると、成熟した樹で6フィート(約1.8m)、20年生で最大15フィート(4.5m)と書かれています。
余談(その2)
先月、目の定期検査に行ってきたときの話です。そこの眼科医には、もう20年以上お世話になっていて、検査が終わると、いつもちょっとした世間話になるのです。それで、今年はアロニアの実がたくさん取れて、毎日少しづつそれを食べているので、その先生に、
「先生、アロニアをご存知ですか?あの目にいいというアロニアを」
アロニアが目に大変よいことを説明し終わると、
「へぇー そんなのあるの? 知らないね。売りたい人がいると、それなりに効き目があるというようなことを言う人が出てくるんでしょうな」
と全く相手にされないというか、私の期待を裏切る答えが返ってきたのです。当方としては、少しはそれなりの効き目があるような回答が得られると思っていたのに、全く以外というか当てが外れてしまいました。
このときの先生との会話以降もアロニアを食べているのですが、アロニアに対する期待(目に特別の効果があるという期待)は少なからず落ち気味で、今は、健康にいい果実で、目にも少しは効果がある、食べないよりは食べたほうがいい健康食品という程度の気持ちで、冷凍アロニアをかじっています。

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アロニアを収穫しました

1-051 アロニア2012.9.8
アロニアの花が5月下旬に咲いてから4ヶ月が過ぎます。8月のいつ頃からかその実に色がつき始め、下旬には収穫時の黒々とした色になります。 実のつき方は同じバラ科のナナカマドとよく似ています。
1-023 アロニア2012.9.22
写真のアロニアは収穫後水洗いした直後に、LEDの電球色(オレンジ色)下で撮っているので、黒光りして見えます。まるで黒真珠です。
我家のアロニアは、平成20年の春に5株植えて、今年で4年目です。現在は、高さ70cm~1m前後になっています。昨年は、約1㎏収穫しています。今年は、それが2.55㎏に増えています。上の写真がそれです。一粒の重さを調べました。50gで何粒あるか を調べました。1回目:47粒、2回目:43粒、3回目:44粒、4回目:41粒、5回目:44粒でした。最大値の47粒と最小値の41粒を除いて、3回の平均値は、一粒の重さは約1.14gです。収穫量ではなく収穫粒は、2,550g÷1.14g=2,236粒です。
今日収穫したアロニアは、袋詰めして冷凍庫にしばらく保管して置きます。2回ほど解凍を繰り返すと、あの‘えぐみ’が少し取れると言われていますので、ジャムづくりはその後です。


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見て良し、食べて良し おすすめ樹木

アロニア・メラノカルパ:Aronia melanocarpa 北アメリカ原産の落葉潅木 高さは3mになる。 バラ科
010 アロニア2012.5.24
我家の庭に植わっているアロニアです。平成20年の6月に5株植えました。現在全て元気で、株高は70cm~1mになっています。ほとんど手入れはしていません。枝折れを防ぐための冬囲いのみです。肥料も全く施していませんが、昨年約1kg収穫しました。それでジャムを作っています。
5株も植えた理由は、この樹が、目の健康によいといわれるブルーベリーよりアントシアニンを数段多く含むと知ったからです。15年以上前にも、ブルーべりーを5株植えました。ところが、収穫量は毎年20~30粒のみでした。株が大きくならないのです。酸性土壌を好むいわれているので、土にピートモスを十分にすき込み、土壌表面が乾かないようにマルチングをしたのですが、大きくならないのです。植え場所を2~3回かえましたがだめでした。あきらめて、アロニアに鞍替えしたのです。
002 アロニア 2012.4.21
アロニアの芽出しです。4月20日過ぎ、他の樹木より少し早めの芽出し。そして、その形状はナナカマドそっくりです。
003 アロニア 我家2012.5.17
葉は、卵型で表面につやがあります。ナナカマドのギザギザの葉(奇数羽状複葉)とは全く異なります。
011 アロニア2012.5.25
花もナナカマドそっくりです。開花時期はナナカマドより少し早いようです。違うのは、雄しべが淡赤桃色をしているところです。ナナカマドの花よりかわいく見えます。しかし、少し離れて見ると、1番目の写真のように、ナナカマドと同様に真っ白に見えます。
アロニアは、9月頃に光沢のある黒色の実をつけます。
今回は、写真がないので載せられませんでしたが、今秋収穫時に、写真とともに、4年生株でどれぐらいの収量があるか?、一粒の重さはどれくらいか?等を調べて報告したいと思います。
033 アロニア 土木センター2011.6.8
アロニア属には、アロニア・メラノカルパのほかに別種、アロニア・アルブティフォリア:Aronia arbutifoliaがあります。花は、花弁の形態と雄しべの葯の色がすこし違うようです。葉は長楕円形です。実は赤く熟し、アロニア・メラノカルパより一回り小さいです。この写真は南区土木センターで撮ったものです。
035 アロニア2011.6.8
024 アロニア・アルブティフォリア2011.10.28
赤実のアロニア・アルブティフォリアは、黒味のアロニア・メラノカルパと同じように食べられるようです。
黒味のアロニア・メラノカルパは、生で食べると「えぐみ」が口の中に広がります。ジャムしてパンなどにつけて食べても、えぐみは残ります。しかし、ヨーグルトに混ぜて食べると、そのえぐみがヨーグルトに包まれて、アロニアジャムの美味しさを楽しめます。我家では、アロニアジャムはもっぱらヨーグルトです。
話を戻して、赤実のアロニア・アルブティフォリアを、まだ、食べたことがありません。もし、食した方がいらしたら、その生の味、利用方法を教えていただければありがたいです。

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