ソメイヨシノ  弘前公園(1)

4月24日(火)に弘前公園(弘前城)のサクラを見に行ってきました。 あいにくの曇天でしたが、サクラは100%満開でした。
弘前駅から公園に向かって20分程歩くと、前方に横長の薄ピンクの塊が見えてきます。 弘前城のサクラだなと思いながら進むとお濠に沿う道路に突き当ります 。そこからの光景 は、お濠沿いに植えられた桜が何百メートルも続いています。 そして、その1本1本の幹の太さが1m近くもあるような太いものばかりです。 その太い幹から枝が垂れ下がるように伸びて、水面の上に花を咲かせています。
 2018.4.24
写真左:お濠沿いに植えられているソメイヨシノ
写真右:お濠の法面に植えられたソメイヨシノの枝は垂れ下がり水面に伸ばしている。満開を過ぎて風で花弁が舞い落ちるころ、水面はピンクに染まり、それを「花筏」というそうです。

お濠沿いを歩いて、弘前城の南側に位置する大手門から中に入りました。 城内の園路沿いにもサクラ(ソメイヨシノ)が太い幹に枝を拡げてピンクの花を咲かせていました。 あいにくの曇天でしたが、私が訪れた日がちょうど満開にあたり、そのボリューム感あるサクラを満喫できました。
2015.4.24
弘前城本丸から撮影  景観的にプレハブと自動販売機が目障り

   2015.4.28
ソメイヨシノ(県天然記念物)
・幹周:443cm(幹径:約1.41m)
・樹高:約9m
・植栽:明治15年(1882) 植栽後136年経過
・旧藩主の菊池楯衛から明治15年に寄贈されたもので、現存するソメイヨシノでは日本最古である。

2018.4.28
シダレザクラ(弘前枝垂れ)
・幹周:307cm((幹径:98cm)
・樹高:5.4m
・植栽:大正3年(1914) 植栽後104年経過

園内には、ソメイヨシノを中心に52種類2600本のサクラがあり、樹齢100年を超すソメイヨシノが400本以上あるそうです。 その中には、上述した日本最古のソメイヨシノや日本最大幹周のソメイヨシノがあります。 お堀端や城内の園路沿いに植えてあるサクラを見たとき、その見事で樹冠一杯に広がる満開のサクラに圧倒されたというか、今風に言えばテンションが上がる?、ある種の興奮を覚えました。

最近、日本全国でサクラの名所が存続の危機にあるといわれています。 戦後植えられたそれらのサクラが寿命を迎えているからです。 ソメイヨシノの樹齢(寿命)は、一般的には50~60年と言われています。100年も生きていれば長寿の方に入るのでしょう。そんなソメイヨシノが弘前公園では当たり前で、お堀端や城内の園路沿いには、幹径が1.0m前後、樹齢100年以上の老齢樹が立ち並んでいます。 これらのことから、弘前公園のサクラは日本有数、いや日本一のサクラと言われる所以なのでしょう。

次回の  ソメイヨシノ 弘前公園(2)では、「 弘前公園のソメイヨシノはなぜ長生きなのか?」
について書こうと思っています。

星置緑地  ミズバショウ

先週の土曜日、4月28日に星置緑地に行ってきました。
JR星置駅を降りて、線路沿いを西に500mほど歩くと星置緑地につきます。 当緑地は、一辺が100mくらいの四角い公園(緑地)で、面積は約11,000㎡です。 公園全体が湿地なので、園内には八つ橋風の木道が四方に伸びています。  2018.4.28
木道沿いにミズバショウやエゾノリュウキンカ、エンレイソウなどの花を身近に見ることができます。

ミズバショウ       エゾノリュウキンカ    キクザキイチゲ
2018.4.28

ミズバショウは、萎れて水に浮かぶ花も見られますが、でも見頃ではないでしょうか。 この白い花弁のように見えるは包(ほう)と呼ばれるもので、雄しべや雌しべは包の中心にある黄色の花序にあります。
当緑地のミズバショウの花は尾瀬などに生えているものに比べて(写真で見るかぎり)小さいような感じを受けます。 地域差によるものなのでしょうかね?

エゾノリュウキンカ、エンレイソウ、キクザキイチゲも今が最盛期のようできれいに咲いていました。 特に、エゾノリュウキンカがきれいでした。

園内の樹木はほとんどがヤチダモで、その細くてすらっとした立姿が横に延びる木道と対比をなして、繊細で落ち着いた雰囲気は景観としてもまあまあではないか と思ってしまいました。

<余談>
星置緑地周辺一帯は、新興住宅地として開発される前は湿地帯でした。 その原因は、当緑地の南側にJRの鉄道が走っているのですが、その後方(南側)に20m前後の崖が直立しています。 その上に国道5号線が走っています。 さらにその南側後方に手稲山中心とした山並みが小樽方面まで続いています。
この山並みに浸み込んだ雨が地下水となって、それがちょうど星置緑地近辺低地に浸み出してきて、この一帯を湿地化したようです。  
写真左の大きな管は崖からしみ出した地下水を公園側に入れる取水口です。 この時期は雪解け水がしみ出すのですが、現在はほどんど流れがなく、その量は減って来ているのでしょう。 国道5号線南側の道路や住宅地等の開発で雨水が下水管へ流れてしまい、地下水になる量が減っているのでしょう。

当公園が整備される約30年前、実際にこの公園を見ているのですが、その頃も乾燥化が進んでいて公園西側にササ(クマイザサ)が生えてました。 それが今では公園周辺だけではなく、中央部まではびこり始めています。
ミズバショウなど湿地性の植物を守るために、園内には地下水をくみ上げ、井桁を組んでそこから湧き水が出るように工夫されていますが、それでも30年の間に少しづつゆっくりと乾燥が進行しているようです。
この原因は、公園周辺に住宅地や道路が整備され、雨水を下水管に流すことと、上述の崖の上の開発が進んだことによる地下水の減少よるもの思われます。

 

 

豊平川  新緑

札幌のサクラは、札幌管区気象台が4月26日に開花を発表し、29日に満開となりました。 今日(5月1日)、都心部を自転車で走るとと、大通公園、中島公園など満開のサクラをあちこちでみることができます。
そして、プラタナスなど芽出しの遅い樹木を除いて、ネグンドカエデやイタヤカエデなどカエデ類、ライラックなどハシドイの仲間、ケヤキなど、今、ちょうど新芽が膨らみ小さな新葉を拡げようとしています。 札幌に待ちに待った本当の春がやってきました。

  
2018.5.1
写真左はミュンヘン大橋上流右岸(豊平区側)から豊平川上流を撮っています。
写真右は豊平川と真駒内川の合流地点で、藻岩上の橋、歩道専用橋から撮っています。 左側の細い流れが真駒内川です。

高層ビルの向こうに見える山並みは青白い影絵のように霞んで見えます。
河床生えている樹木の多くはヤナギの仲間です。 新芽が展葉して新緑になってきています。黄色の樹冠をした樹木は、今ちょうど黄色の花を咲かせている、シロヤナギではないでしょうか?

目を河川敷に転じる(写真左)と、芝生の緑が新鮮です。 つい1ヵ月前は、この辺りはブルドーザが薄汚れた雪をt溶かすために動き回っていたところです。 4月中旬には溶けた雪の下からブルーシートが姿を現していました。 約半月の間に雪が解け、芝生が渇き、後片付けと清掃が終わったようです。これからは、思いっきり豊平川のサイクリングロードを走ることができます。 札幌の夏の始まりです。