プルーン 収穫

昨年はシンクイムシが発生して、ほとんんどの果実が落下していしまいました。
それで、今年は果実に袋をかけました、
2018.8.14
最寄りの農協に行って、プルーン用の袋を買ってきました。 リンゴやナシ用の袋は新聞紙で108円/100枚なのですが、プルーンはオレンジ色の袋で268円/100枚でした。 プルーンも新聞紙の袋でいいのにと思ったのですが、それでは儲けがほとんどないのでしょうか?
袋掛けは、殺虫剤の散布2日後の6月30日にしました。

袋掛けができなかった果実が50個程残りましたが、全部で300個弱袋掛けをしました。 1日2時間?程の作業で2日かかりました。
2018.8.14
赤い防虫用の袋は四角形で1辺が開いていて残り3辺が糊付されています。 その1辺角に2cm程の細い針金が入っていて、プルーンの果実を袋に入れた後に花梗から虫が入ってこないようにそこを閉じて針金を折り曲げて果実を包み込みます。

写真左の果実から垂れている透明な液体は、シンクイムシが花のがく辺りまたは果実に産卵し、その卵から孵った幼虫が果実に侵入するときにできた傷、その傷口から出た果汁のようです。
8月下旬になると、袋掛けをしていない果実が昨年と同様にぽろぽろと落ちました。 また、袋掛けをした果実も数個落ちたのですが、これは、樹上で無理な体制で袋掛けをしたために、花梗が痛んでしまったもので袋の中の果実は小さく萎んでいました。 さらに、9月5日の台風21号の強風で20~30個落ちてしましました。

除袋はシンクイムシの産卵の心配がなくなる時期、9月中旬?、それ以降にする必要があるので、余裕を見て9月下旬、23日にしました。

2018.10.8
例年は9月下旬から収穫して、10月上旬には大方樹上の実がなくなるのですが、今年は、9月下旬になっても果実が少し硬く甘みが弱い、熟すのが遅れているので、収穫時期が10月5日頃が最盛期になりました。 この遅れは、袋掛けと徐袋の時期によるものなのでしょう。
しかし、最盛期に収穫したものは例年通り美味しくなっていました。

<余談>
我家のプルーンはもう30年近く前植えたもので、品種名を忘れてしまっているのですが、自分の記憶では「サンプルーン」ではないか?と思っているのです。
我家のプルーンの品種特性は
・収穫時期:9月下旬~10月上旬
・重さ:25~30g/個
・自家受粉

この条件で調べてみると、当てはまるのはサンプルーンのみのようです。

⇒ 北海道果樹協会

⇒ プルーン品種一覧

 

 

プルーン 開花


 2018.5.13
午前6時過ぎ。 快晴。 満開のプルーン。 早朝の柔らかい太陽光線に映えて花弁が薄黄色に輝いています。
 2018.5.13
プルーンの花は、白い色ではなく少し黄色味を帯びます。 花弁は5枚で花の大きさは2cm前後。 細長い花弁が一枚一枚基部まで離れていて、重なっていません。1cm強の比較的長めの雄しべが20本前後あり、雄しべの目立つ小さな花です。 ウメ、ナシ、サクランボなど同じバラ科の果実と比べると、プルーンの花の見栄えはしません。

2016.5.8
写真はプラムの開花です。 プルーンの花に比べると花色は透き通った白色です。 雌しべや雄しべ、花弁などの形態はプルーンと同じですが、花弁はプルーンより幅広です。

プルーン  シンクイムシ

2017.9.14
8月下旬?からプルーンの実が落ちるが目立つようになりました。 数日もすれば落ち着くかな?と思っていたのですが、その後も果実は落ち続けています。  多いときは1日に15~20個は落ちたのでしょうか。 8割は落ちてしまったようです。 品種はサンプルーン?、忘れてしまったのですが、収穫j時期は9月下旬~10月上旬です。 ので、このまま落ち続けると、ほとんどなくなってしまいそうです。 2017.9.14
果実を割ると、種の周りが黒くなっています。 これは害虫(幼虫)が出したフンです。 プルーンのタネを取り除くと1cm弱の赤みを帯びた白っぽい幼虫が1匹いました。 シンクイムシのようです。
2017.9.5
ネットで調べると、シンクイムシシと言ってもいろんな種類があるようで、その中でもナシヒメシンクイとモモシンクイガがリンゴやナシなど果樹類にとって重要害虫のようです。

シンクイムシ類 → https://www.agries-nagano.jp/pest/159.html

しかし、最近、スモモヒメシンクガという新しい種類が果実に被害を与えているようです

我家のプルーンの防除は、浸透性の殺虫剤を年4回(開花後5月、6月、7月、8月の各月の上中旬)で、今まではとりあえず収穫できてきました。 7月に入ると果実に水あめのような細い糸が垂れ下がっていることがあっても(これは、シンクイムシの成虫(ガ)が果実の表面に卵を産み付けて、それが羽化して幼虫が果実に潜り込もうとするときに出るそうです)、今年ほど果実が落ちることはなかったのです。 とりあえず月1回の農薬散布で効果があったのです。
ところが、今夏は例年通りの農薬散布をしたのですが、ほとんどの果実にシンクイムシが入ってしまいました。
原因が二つ考えられます。
一つは、今夏7月上中旬の異常高温です。 これによってシンクムシの発生サイクルが例年と異なり、今まで行ってき年4回の農薬散布では対応仕切れなかった、
二つ目は、上述した最近出てきたスモモヒメシンクガの可能性があることです。 このスモモヒメシンクガは今までの防除では対応できなくて、6月~9月まで10日間隔の防除が必要なようです。

→ すもものスモモヒメシンクイガに対応したシンクイムシの防除方法

もし、スモモヒメシンクガであった場合、生業でもないのに家庭菜園の1本のプルーンのために10日間隔で農薬を散布するのは、いささか手間がかかりすぎ、そこまでやる価値があるのか?ということになります。 それでいろいろと考えた結果、来年は、例年通り年4回の農薬散布と袋かけをすることにしました。 少し手間がかかりますが、これが一番確実なようです。

 

 

 

 

プルーン 夏場の落葉がない

我家の庭のプルーンです。 苗木を植えて25年?ほどになります。 毎年、9月中旬~10月上旬にかけて収穫を楽しんでいます。
プルーン 2016.8.9
ここ数年、夏場に葉が枯れて落葉していました。、特に、その年に伸びた新しい枝の葉が枯れるのが目立ちました。
しかし、このことで採れる量が減ったとか、味に甘みが少なくなったなどの影響はあまり感じていません。 収穫量に関しては、元々あるのが1本だけで、それを記録しているわけでもないので、それが原因で減ったかどうか分からないのです。
しかし、やはり気になるので昨年から農薬(殺菌剤:ダコニール)をかけるようになりました。
平成27年(2015年)
・1回目:6月7日
・2回目:7月15日
・3回目:7月23日
平成27年は3回、ダコニールをかけました。

平成28年(2016年)
・1回目:5月8日
・2回目:6月12日
・3回目:6月26日
・4回目:7月18日
平成27年は4回、ダコニールをかけています。

両年を比較してみると、
昨年(平成27年)は、薬を3回かけています。 それでも夏場に落葉し、果実の落果もありました。
しかし、今年(平成28年)は落葉がまったくありません。新梢の先まできっちりと葉をつけています。 果実の落果は摘果が少なかったせいか、昨年より少ないですが、やはり落ちています。

この違いは何なのか?
平成27年は、5月上旬、芽出し時期に農薬(ダコニール)をかけていません。 28年はかけています。
この違いだけなのですが、菌類も植物と同じで、暖かくなると菌は胞子を飛ばします。 ダコニールは菌類を殺す治療薬ではなく病気の発生を抑える予防薬です。 また、菌類は落ちた枯葉や幹枝に付いて越冬します。 ので、一昨年の27年は、一番肝心な胞子の飛散し始める時期の5月に薬をかけてないことと、プルーンの周り(地面の枯葉や樹肌など)に菌類がたくさんいたことで、6月以降3回かけていますが、その効果は薄かった、少なかったようです。
今年(平成28年)は、前年の27年に薬をかけたことによって病原菌の量を少なくできたことと、今春、剪定した枝は庭に残さないで処分したこと、5月上旬の芽出し時期の一番重要な時期に薬をかけたことが、夏場の落葉を防いだ大きな要因と考えています。

アブラムシやアオムシなどの害虫は殺虫剤をかければ、その効果(虫の死骸)を確認できるのですが、病気の場合、ナスの半身萎凋病は土壌病害なので病気に罹った株は処分するしか方法はないし、その他の野菜でも病気に罹っているかな?と思っても、薬をかけて効くかどうか分からないので、その前に、キュウリやトマトなど野菜株の調子がどうもおかしいと思っても、それが病気なのか?、肥料不足なのか?、それとも生理現象なのか?、それらがはっきり分からないことが多いので、薬をかけて防除するのは虫(害虫)だけだったのです。 しかし、今回の件で、やはり薬(殺菌剤)は効くんだ と改めて思ったしだいです。

プルーン 今年は大丈夫

蒸しますね。 今日の札幌の最高気温は、29℃くらいで30℃は越えていないのですが、不愉快に蒸しています。 風のない家の中にいて扇風機を回すより、外に出て風に当たるほうがさわやかです。 しかし、少し歩いたりすると、じとっと汗がにじみ出て肌がべとつきます。 
今年はエルニーニョで北日本は冷夏になるといわれていたのですが、その予報が当たったのは7月中旬まででした。 珍しく7月に台風が3個も近づいてきて、その内の1個は上陸までしてしまいました。 この頃から蒸し暑さがやってくるようになりました。 台風は南から暖かい風ではなく熱風を北の方に運んできます。 この暑さ(蒸し暑いのは余計ですが)は、台風のおかげ?なのでしょうか? こんな言い方をすると西日本の方に怒られそうですが・・・・・。

昨年、我家のプルーンは7月の中頃?から、パラパラと葉が落ち始め、9月入ると樹の反対側が見えるくらいに葉を落としてしまいました。 以下は、昨年のブログです。
 →  プルーン 黒穂病?

それで今年は、黒穂病が出ないように以下の作業(果樹農家の方にとっては当たり前のことですが)をしました。
・3月24日、プルーンを剪定 雪解け後、剪定した枝を処分(畑に残しておくと、6月頃から?枝に残っていた細菌の胞子が飛び出し、剪定した切口などから進入)
・3月26日、石灰硫黄合剤(20倍液)散布
・5月16日、果樹(リンゴ、ナシ、プルーン)の花が終わった頃、 アクテリック(殺虫剤 750倍液)散布
・6月7日、カルホス(殺虫剤、1,000倍液)、ダコニール(殺菌剤、1,000倍液)散布
・7月5日、オルトラン(殺虫剤、750倍液)、スミチオン(殺虫剤、1,000倍液)、ダコニール(殺菌剤、1,000倍液)
・7月23日 アクテリック(1,000倍液) ダコニール(1,000倍液)散布
※後もう一回、8月上旬に薬をかけようと思っています。
プルーン

その結果、今のところ、病気の葉は観察されません。 また、毎年、この時期に少し膨らんだ果実から透明な液体が細長く垂れ下がる症状(害虫によるもの?)もありません。 今のところ上手くいっているようです。 今年は、甘みのあるプルーンが収穫できそうです。

<追記>
殺虫剤に浸透性のアクテリック、カルホス、オルトラン、接触性のスミチオンを、殺菌剤にダコニールを使っていますが、その根拠は何もありません。 ただ、我家の農薬を保管しておく棚にあったものを使っただけで、プルーンの病気に効く農薬を選んだわけではありません。 上述の農薬がプルーンの登録農薬であるどうかも確認していません。 今年、黒穂病が出なかったことに関しては、殺菌剤のダコニールを散布したことより、3月下旬に石灰硫黄合剤をかけて、剪定した枝をきちんと処分したのが良かったのかな?と思っています。 理由は、しばらく(10年以上?)、石灰硫黄合剤かけていなかったので。