ミニトマト 100円ショップ

毎年4月上旬にトマトのタネをまくのですが、最近気になっていることは、トマトのタネの値段が思いのほか高いことです。トマトのタネは他の野菜のタネに比べるとかなり小さいので、特にそう思ってしまうのかもしれませんが・・・・・。
ホーマックで売っているサカタのタネのミニトマトの品種 “アイコ” は1袋に17粒入って525円、1粒にすると31円、タキイ種苗のフルティカ(中玉)品種は13粒で548円、1粒42円/粒です。
トマトのポット苗でも安いものなら、1鉢100円くらいで売っているので(今春は上がっている?)、タネだけで30~40円は高いと思ってしまいます。
ところが、先日、100円ショップで野菜のタネが並んでいたので、トマトのタネ1袋を手にしてレジに行ったら、店員さんに、「2袋で100円です。」と言われました。 タネをまくときに粒数を数えたら34粒入っていました。1粒1.5円です。
以下の表はミニトマト品種の種苗会社別の比較です。

名称 生産地 発芽率 粒数 価格   単価
アイコ(サカタのタネ) ブラジル 80% 17 525円 31円
フルティカ(タキイ種苗) タイ 85% 13 547円 42円
プレミアムルビー(アタリア農園) インド 80% ※60 316円 5.3円
鈴なりミニトマト(100円ショップ) インド 80% ※68 110円 1.5円

※アタリア農園と100円ショップは粒数ではなく量で表示されていて、アタリア農園;0.2ml/袋、100円ショップ;0,1ml/袋で、それぞれを数えると60粒、34粒入っていた。

それにしても、この20~30倍の価格差は何を意味しているのか?と思わず考えてしまいました。

問題は、発芽率と食味ですが、
〇  発芽率については、
・アイコ      12粒 → 11発芽   92%
・プレミアムルビー 12粒 → 12発芽  100%
・鈴なりミニトマト 24粒 → 22発芽   92%
なので100円ショップのタネも袋の表示通り80%を十分超えています。

2023.4.15
写真は4月5日にミニトマトのタネをまいたものです。
左側1~2列がアイコ(サカタのタネ)、3~4列がプレミアムルビー(アタリア農園)、右側2列が鈴なりミニトマト(100円ショップ)。
左側(アイコ、プレミアムルビー)と右側(鈴なりミニトマト;100円ショップ)で苗の大きさに違いがありますが、これは100円ショップのは種用土が乾燥していたために発芽が2~3日?遅れたことが原因です。

〇 100円ショップの培養土(種まき用土)について
種まき用土は、ホーマックなどで販売されている挿し木や種まき用の用土を使います。その理由は、一度使った鉢土や畑土には雑菌(土の中いる菌には良い菌もいれば悪い菌も入り混じってたくさんいる)がいて、それが発芽したての幼苗を枯らすなどの悪い作用をもたらすので、新鮮な土若しくは熱処理(滅菌)などした土を使用するのです。 上の写真の左側がホーマックで購入した、は種・挿し木用土で、右側の赤い土が100円ショップで買った用土です。

・は種・挿し木用土(ホーマック 5L;400円弱)には、火山れき、ピートモス、堆肥等が入っている
・元肥入り培養土(100円ショップ 3L;110円)には、※ココヤシピート、パーライトが入っている
※ココヤシピートモス → ココピート

100円ショップで買った培養土でタネをまくのは少々心配だったのですが、タネは問題なく発芽したので、この培養土は十分使えそうです。

は種用土については100円ショップのもので十分使えそうですが、ミニトマトのタネについて大事なことは味、食味です。いくらタネの値段が安くても味が今一なら使う値はありません。しかし、これについては食べてみないと判らないので、8月になってからのお楽しみです。
一つ言えることは、トマトの美味しさは品種による差よりも、栽培法や生る時期による部分が大きく影響するので、100円ショップの鈴なりミニトマトも十分美味しいと思っています。

 

 

 

タマネギ(その6) 最初に植えた苗は死んでいなかった

9月7日にブログ;「タマネギ 収穫」を投稿しましたが、その中で、運よく収穫中のの農家さんと話をする機会があって、そこの畑でつくられているタマネギの品種や根切りをした時期を伺うことが出来ました、
しかし、この話にはまだ続きがあるのです。
「今年の4月24日に植えた苗が枯れて、5月下旬に再度、タマネギ苗を植えられまんせんでしかたか?」と尋ねると、
「いいえ、植えてないです。 あれはタマネギの地上部は枯れたのですが、根は生き残っているのです」
「それでは、私が6月中下旬に見たタマネギは、2回目に植えた苗が大きくなったものではないのですか?」
「そうです。 タマネギは苗づくりに約2ヵ月かかるので、一度失敗したら、その後は別の作物をつくります。 今春は4月下旬~5月にかけてほとんど雨が降らなかったのですが、こんなことは珍しいです」
「タマネギは通常5月上旬、ゴールデンウィークの頃に植え付けますが、ここの畑のタマネギは4月24日でしたよね。通常より植え付け時期は早いと思うのですが?」
「最近は4月下旬に植え付ける人もいるので、4月24日が特別早いということもないです」
という話でした。

2022.5.22                                              2022.6.16
左の5月下旬に撮った写真は、最初に植えたタマネギ苗が枯れて、再度整地しなおした畑ではなく、少雨のためタマネギ苗の地上部は枯れているが、根は生き残っていいる畑の様子。
右の写真は、5月下旬の雨で再度新葉が出てきて苗が成長しだしたもの。

ここの農家さんの話を聞いて驚いたことは、
葉の長さが20~25cm程度で根も数本のタマネギ苗が春先の1ヵ月間ほどんど雨が降らなくても生きている、地上部が枯れても根は生きていて、ちゃんと再生する、このことには驚きました。
残念だったことは、ここの農家さんに今年の玉の出来を聞くのを忘れたことです。

 

 

タマネギ(その5) 収穫

2022.9.5
百合が原公園へ行く途中で撮影しました。 ちょうど収穫をしているところでした。
たまたま、道路近くで作業中のトラクターが止まったので、その農家さんにお話を聞きことができました。
それによると、根切りを行ったのが8月24日だそうで、その11日後の9月4日が収穫日です。 タマネギの品種は「札幌黄」。
タマネギは明治初期に日本で最初に札幌で試験栽培がおこなわれたのですが、「札幌黄」は試験研究機関と札幌の栽培農家さんによって生まれ育った品種のようです。

「札幌黄」は、病気に弱いことに加え、遺伝子に多様性があるため形が不揃いのものが多いこと、また近年多く流通しているたまねぎと比べ日持ちもしないことなどから、生産量が少なく、なかなか市場に流通していません。しかしながら、一般に流通しているたまねぎよりも肉厚で柔らかく、加熱後の甘みが強いため、根強いファンも多く、近年「札幌黄」を好んで使うレストランも増えてきています。その特徴的な味と、入手のしにくさが相まって「幻のたまねぎ」と言われています。
(東区のHPより)

2022.9.5
根切り後、11日経った畑で横になっているタマネギ。
その農家さんに今年のタマネギの出来を尋ねるのを忘れたのですが、我家でつくったものに比べると、当たり前ですが、玉の大きさが揃っています。

根切りとは? なぜ収穫前に根を着る必要あるのか? 家庭菜園では、畑から引っこ抜いて食べているのに。
根切りには、収穫前と収穫後の二通りがあるようですが、栽培農家さんは、収穫前に行っています。
タマネギ栽培の多い札幌の篠路・丘珠地区では、この時期、タマネギがタテヨコ高さ約1.5mのコンテナにぎっしり詰め込まれ、何段にも積まれて屋外に保管されているのを見かけます。 これらは、これから来年の春にかけて順次出荷するタマネギなのです。 その間(長期間保存)、タマネギが腐らないように、品質が落ちないように乾燥して保存する必要があるのです。 なので、根切りの目的は、先ず第一に乾燥させて長期保存が効くようにするためのようです。そのほかの目的として、収穫作業の効率化はもちろん、大きくなることによる裂皮や皮ムケを防止することや、黄色の皮の着色促進など、品質向上を目的としているようです。

家庭菜園で根切は必要か?
もし、貯蔵保存するほどタマネギをつくっているのであれば、収穫後根切りして乾燥保存(赤い網目状のタマネギ袋にいれて)です。

 

 

タマネギ(その4) 生育は順調

2022.8.3
写真は、今春、2度目の植付けを5月下旬に行ったタマネギ畑(通常、札幌では5月上旬に植え付ける)。 タマネギ特有の青みがかった緑色の葉が畑を被っています。

⇒ タマネギ(その2)

苗の生育遅れを心配していたのですが、順調?に育っているようです。 今シーズンは6月上旬~中旬にかけて低温期があったものの、それ以降は気温も上がり、雨も例年並み?に降ったので、ここのタマネギ畑にとっても幸いだった
ようです。
2022.8.3
タマネギの玉も順調に大きくなっているようです。大きいもので10cm弱、小さいもので5cm程。 タマネギは成長のピークを過ぎると葉が倒れてくるので、ここのタマネギはまだ成長を続けているようです。 タマネギは、一定の平均気温と日の長さに当たると、玉が肥大するスイッチが入る仕組みになっています。 この気温と日長時間は、タマネギの品種によって異なります。

・極早生種の場合、15度以下で11時間~11.5時間以上の日長で肥大
・中晩生種の場合、15度~20度で13.5時間以上の日長で肥大
・晩生種の場合、20度~25度で14.25時間以上の日長で肥大

極早生種は温度も低く、日長時間も短くて肥大のスイッチが入る、つまり植付後の早めの時期から玉の肥大が始まるので、玉は早い時期に大きくなり、収穫期も早くなる、ということのようです。

ということは、ここの農家さんは、1回目に植え付けたタマネギ品種と2回目に植え付けた品種では当然異なるものを植え付けているのでしょうね。
失敗した1回目はタマネギの玉は少し小さめでも早く収穫したいので極早生種を、2回目は中晩生種を植えているのでしょうか?

<余談>
私自身もタマネギを作ったことがあります。 1回目はタネから育てました。 3月下旬にセルトレイにタネをまいて、6月上旬に畑に植え付けました。 玉は大きくならなかったのを憶えています。 タネをもっと早くまけばいいのかもしれませんが、3月上旬はまだ冬で、気分的にそうはならないのです。 タネをまくのは3月下旬、トマトやピーマンなどと一緒になってしまうのです。
それに懲りて、2回目からは1束20本の苗を2束購入して、5月中旬に植え付けました。 結果は、玉のバラツキが大きく、直径が10cmを超えるような大玉が3~4個、それなりの大きさのものが7~8個、残りは小さい玉でした。 タマネギの栽培はそんなに難しいものとは思っていなかったので、その結果に少々がっかりして、3年程でつくるのを止めました。 上の写真のようにある程度の大きさの粒が揃うように作れない、ならないのです。
大きな玉を収穫するには、植付け時の茎の太さが重要だと言われていますが、苗を購入して植えているので、そこには農家さんとの差はないと思うので、やはり、畑土のつくり方、植え方、肥料の施し方などの技術的な差なのでしょうか?

 

 

令和4年(2022)家庭菜園植付け完了

6月22日にセルトレイにエダマメのタネをまいて、その苗を7月1日に畑に定植しました。 これが我家の家庭菜園の最後の植付けで、すべての野菜苗の植付けとタネまきを終えました。 4月1日にトマトのタネをまいてから植付け完了まで3ヵ月が過ぎています。
2022.7.1
写真手前の大きく成長した株は5月4日に植え付けたジャガイモ(7月末に収穫予定)、その左横が、5月 19日にタネをまいたスイートコーン。例年より少し成長が遅いようです。 その奥に、白いシートが見えますが、キュウリ苗のマルチ(保温)、その奥に、トマトやエダマメを植えています。


・図をクリックすると図が大きくなり、字や数字がはっきりします、
・グラフ下部にある月日は1週間(5月1日~6月26日)間隔で表示
・水色の直線;1991~2010年までの過去30年間の札幌の日ごとの平均気温(朝9時頃の気温と同じ)
・赤色の折れ線グラフ;令和4年(202
2)の日ごとの平均気温
・灰色の折れ線グラフ;令和3年(2021)の日ごとの平均気温

上のグラフで分かることは、去年(2021)も今年(2022)も気温は周期的に変動し、温かい日と寒い日がじゅんぐりにやって来ています。 今年は、5月20日過ぎまでは温かい日が続いたのですが、5月下旬(5月27日以降)から6月中旬まで約3週間という長い期間、例年より気温の低い日が続きました。特に、6月上旬は平均気温が12~13°、最高気温が20°に満たない日が続きました。 家庭菜園で、5月20日過ぎの温かいころにトマトやキュウリを植えられた方も多いと思いますが、その中にはキュウリの苗をダメにした方もいらっしゃるのではいでしょうか?  キュウリの苗は6月に入ってから植えるのが一般的です。今から40~50年前の畑の温度を上げるビニールマルチや風よけが普及していないころは、札幌祭り頃が植え時だったようです。 上図を見ても、6月中旬以降になると、安定的に平均気温も15℃を上回るようになってくるようです。

我家の家庭菜園では、トマトを5月26日に植え付けました。ちょうど気温が上がった日です。ところが翌日に雨が降って、それ以降寒い日が続いたのですが、トマトは、その間その寒さに耐え忍んででじっと我慢したようです。温かさが戻る6月中旬まで目立った成長は見られませんでした。
もう一つの野菜 キュウリは、植え付け1週間前にマルチをして土の温度を上げておいて、6月9日(6月上旬の寒さを避けて)に苗を植え付けました。 株の大きさは例年より小振りのようですが、6月下旬から暖かくなって草丈も伸びてきたので、7月10日ころから収穫できそうです。 ちなみに、ピーマン、シシトウもキュウリと一緒に植え付けました。

<野菜植え付け一覧>
〇トマト
・4月1日;は種(セルトレイ)
・4月20日;鉢上げ〈6cmポリポット)
・5月 8 日;鉢上げ(9cmポリポット)
・5月26日;定植

〇キュウリ
・5月  6日;は種(6cmポリポット)
・5月16日?;鉢上げ(9cmポリポット)
・6月  9日;定植

〇ピーマン、シシトウ
・5月26日;苗購入 10.5cmポリポットに鉢上げ
・6月  9日;定植(購入苗)

〇青ジソ
・5月26日;苗購入、定植

〇パセリ
・5月30日;苗購入、定植

〇リープレタス、チマサンチュ
・5月14日;は種(6cmポリポット)
・6月13日;定植

〇スナップエンドウ
・5月 6日;は種(6cmポリポット)
・6月 6日;定植

〇ダイコン、カブ
・6月13日;は種(直播)

〇スイートコーン
・5月19日;は種(直播)

〇エダマメ
(1回目)
・5月16日;は種(セルトレイ)
・5月27日;定植
(2回目)
・5月27日;は種(セルトレイ)
・6月  6日;定植
(3回目)
・6月  6日;は種(セルトレイ)
・6月16日;定植
(4回目)
・6月14日;は種(直播)
(5回目)
・6月22日;は種(セルトレイ)
・7月  1日;定植

〇サツマイモ
・6月中旬;定植(ポット苗購入)